夏のお肌は、汗と一緒に水分が蒸発するから乾燥気味になるのです


暑い日が続く夏は、大量の汗をかいて常にお肌はベタベタです。気温が高い上に、湿度が高いのも日本の夏の特徴です。

そのためお肌の乾燥に気づきにくくお手入れが不十分になりがちです。

夏にお肌が乾燥するの?と驚いている人もいるでしょう。実は気がつかないだけで、汗や皮脂で湿ったお肌の内側では、ジワジワと乾燥が進んでいるのです。

夏のお肌の乾燥の原因は、大量の汗をかいた際に、汗と一緒にお肌の水分が蒸発してしまうからです。また日本の夏は、どこへ行っても冷房がキンキンにきいていますね。

オフィスや通勤電車内、デパートやコンビニエンスストアなど、どこもひんやりと快適な空間です。しかし汗ばんだお肌が冷房の送風に当たると、お肌の水分がすっかりわれて乾燥してしまうのです。

夏はお肌が汗や皮脂、外界の湿気などでしっとりしているので、乾燥状態に自覚しづらいといえます。乾燥肌を見過ごしてしまうと、シミ・シワ・たるみ・くすみなどのお肌の老化の原因にもつながります。

夏のお肌は外側からだけでなく、内側からも水分補給が大切です。夏のお肌に必要なお手入れを紹介しましょう。

夏のお肌のお手入れは水分補給が大切

水は人の体にとって欠かせないものです。体内の水分が足りていないと、お肌はすぐに乾燥してしまいます。

もとがオイリー肌でも、水分不足による乾燥肌の状態になることは多々あります。

成人体重の約65%を水分が占めています。その内の約15%の水が皮膚にたまっているといわれています。

皮膚の表面の角質層は水分を保持する働きがありますが、角質層の水分が低下すると乾燥が起こりやすくなります。

角質層内には細胞間脂質や天然保湿因子(NMF)があり、肌表面には汗と皮脂が混ざりあった皮脂膜がカバーしています。それらがお肌の水分を蒸発しないよう調整していますが、そのバリア機能が低下すると水分不足になり乾燥肌を招くのです。

夏の乾燥肌の原因


夏は大量の汗をかくため、体内の水分が減少してお肌が乾燥します。また汗がお肌から蒸発するとともに水分も一緒に蒸発することで、乾燥しやすくなるのです。

その他にも、夏のお肌を乾燥させる原因を挙げてみます。

1.紫外線
紫外線は一年中降り注いでいますが、その量は夏にもっともピークを迎えます。紫外線はお肌のシミをつくるものというイメージはありますが、乾燥肌の原因になることはあまり知られていません。

紫外線には種類があります。生活紫外線とも呼ばれている紫外線A波(UV-A)を浴び続けると、皮膚の真皮内にある線維芽細胞、コラーゲン、エラスチンなどを壊し、シワやたるみの原因となります。

紫外線B波(UV-B)は、皮膚の表皮に大きなダメージを与えお肌のバリア機能を低下させます。その結果として水分を蒸発させて保湿力を奪ってしまい乾燥肌を招きます。

紫外線B波は乾燥の紫外線とも言われています。紫外線B波はメラニン色素を増やす作用があるため、シミやソバカスなどの原因にもなります。

2.エアコン
夏はエアコンがきいた快適な空間で過ごしたいものです。しかしエアコンは室内の熱を取るのと同時に、室内の除湿も行っているため、長時間エアコンを稼働させていると室内は乾燥します。

またエアコンや扇風機の冷風に当たり続けると、お肌の角質層のバリア機能が破壊され水分が蒸発してしまいます。涼しい環境は快適なのですが、お肌にとってはカラカラと乾燥する最悪な状態です。

3.間違ったスキンケア
夏はお肌がベタつくからといって、洗顔後の化粧水や美容液は使っても、乳液やクリームを避けてしまう人がいます。

夏は大量の汗をかいて水分が不足している状態です。化粧水をお肌にたくさん入れて水分補給しても、乳液やクリームの油分でしっかりフタをしなければ水分は蒸発していくばかりです。

また使用する化粧水は、清涼感のあるさっぱりタイプや、皮脂の除去や毛穴を引き締めるふき取り化粧水、収れん化粧水などを使っているとお肌は乾燥しがちになります。

洗顔も1日2回までが健康的なお肌をつくる理想の回数ですが、汗や皮脂でベタつくからといって何度も洗顔していてはお肌がカサカサになってしまいます。

また乾燥肌には刺激が強過ぎるクレンジング料や洗顔料を毎日使っていると、お肌に必要な皮脂や角質まで奪われてしまい、さらにお肌の状態が悪化してしまいます。

夏の乾燥肌を予防する対策(1) 毎日の水分摂取

夏の乾燥肌は、水分不足によるものが大きな原因です。水分不足を予防するためには、1日1.5リットル以上の水を飲むことで、お肌に水分を保つことができるとされています。

スポーツや入浴などで汗をかいた後は、しっかりと水分を補給しましょう。

また汗をかいていなくても、冷房のきいた室内で長時間過ごしていると、ジワジワとお肌の水分が奪われています。小まめに水を飲んで体内の水分不足を予防することを心掛けましょう。

コーヒーや緑茶、紅茶などを「たくさん飲んでいるから水分補給は大丈夫」と思っているのは要注意です。コーヒーや緑茶、紅茶などに含まれているカフェインは利尿作用があるのです。

カフェインが含まれている飲料水をたくさん摂取しても、すぐに水分が排出されてしまいます。コーヒーや紅茶を飲む時は、コップ1杯の水を一緒に飲むとよいでしょう。

暑い夏は、冷たい飲み物が欲しくなりますが、なるべく温かいドリンクがおすすめです。冷たい飲み物は体を冷やしてしまい、代謝を下げてしまう可能性があります。

夏の乾燥肌を予防する対策(2) 食生活


夏は身体が水分不足になりがちです。そのためお肌が乾燥してしまいます。

水分補給を心掛けるとともに、乾燥肌を予防する食生活の見直しをすることで健康で美しいお肌へと改善できるでしょう。乾燥肌を予防する栄養素は、タンパク質・セラミド・ビタミンA・ビタミンB・ビタミンC・ビタミンEなどです。

・タンパク質
皮膚の角質細胞はタンパク質で形成されています。お肌のバリア機能を守るためには良質なタンパク質が必要です。

肉類・サバ・イワシなどの青魚・卵・大豆・大豆製品・牛乳・乳製品などに多く含まれています。

・セラミド
セラミドは、皮膚の角質層内にある脂質です。角質層内の水分を保持する働きがあります。

セラミドは加齢とともに減少するため、食事から積極的に摂取していきましょう。多くの化粧水にも配合されています。

食品では、大豆・生芋こんにゃく・小麦・ヨーグルト・ホウレンソウなどに多く含まれています。

・ビタミンA
皮膚や粘膜の潤いを維持し、新陳代謝を促す働きを持っています。

ビタミンAが不足するとお肌はカサカサになってきます。ビタミンAは脂溶性なので油と一緒に摂ると吸収されやすくなります。

レバー・ウナギ・アナゴ・サバ・イワシ・乳製品・緑黄色野菜(ニンジン・カボチャ・パセリ・ニラ・ホウレンソウ・小松菜など)ノリ・ワカメなどに、多く含まれています。

・ビタミンB
お肌の新陳代謝を活発にします。お肌が乾燥すると生じる炎症に対して、それを抑える作用があります。

豚肉・レバー・卵・大豆・納豆・アボカドなどに多く含まれています。

・ビタミンC
お肌のハリや潤いをサポートするコラーゲンの生成を促します。お肌の老化や炎症の原因となる活性酸素を除去する抗酸化作用があります。

パプリカ・イチゴ・ブロッコリー・キウイフルーツなどに多く含まれています。

・ビタミンE
血流がよくなり、皮膚に栄養が十分行き渡るようになるため、お肌が潤います。大豆・大豆製品・カボチャなどに多く含まれています。

夏の乾燥肌を予防する対策(3) 保湿ケア

夏のお肌の水分不足による乾燥肌を予防する方法は、洗顔後の保湿ケアをしっかりと行うことです。手順は、化粧水・美容液・乳液・クリームの順が一般的です。

化粧水は顔全体にたっぷりとムラなくつけましょう。1回でたくさんの化粧水をつけるより、2回に分けて行った方がお肌の奥に浸透しやすくなります。

パチパチと激しくパッティングせずに手のひらで顔をおおうようにつけます。

化粧水、美容液でお肌に潤いを与えたら、乳液とクリームの油分で、水分の蒸発を防ぎましょう。夏はお肌がベタベタするからといって乳液とクリームを省いてしまっては、お肌の乾燥を早めることになります。

化粧水の後は、乳液とクリームでフタをして水分をしっかりとお肌に閉じ込めましょう。ベタつきが気になる場合は、さっぱりタイプの製品を使うのもおすすめです。

保湿ケアで使用する化粧品は、ヒアルロン酸・コラーゲン・セラミドなどの保湿成分が配合されたものがよいでしょう。水分不足の角質層に潤いを与え、キメの整った健康的なお肌に改善してくれます。

夏のお肌に多いインナードライ

夏は皮脂が浮いてお肌が潤って見えるのですが、エアコンの乾いた空気で汗がどんどん蒸発し、お肌の内側は水分が不足したカラカラ状態です。これをインナードライといいます。

インナードライとは、水分と皮脂のバランスが大きくくずれてしまい、水分が少なく皮脂がかなり多い状態になっているのが特徴です。本人はそれに気づかず、必死に皮脂を取り除く過剰なスキンケアをしてしまいます。

インナードライは、なかなか自分で気づくことが難しいものです。そこでインナードライかを判断する項目を下にまとめました。自分のお肌の状態をチェックしてみましょう。

1.皮脂でベタつきやテカリがあるのに、お肌がつっぱる
2.毛穴の黒ずみ、開きが目立つ
3.乾燥肌なのに、ニキビが出やすい
4.吹き出物ができやすい

いかがでしょうか。一つでも当てはまれば、あなたのお肌はインナードライの可能性があります。

インナードライの改善策は、皮脂対策をしないことです。あぶらとり紙の使用や過度の洗顔は控えましょう。

洗顔は1日2回までです。洗顔後はしっかりと保湿ケアをして、角質層に水分をたっぷりと補給しましょう。

(まとめ)夏の美肌は内側からのケアも大切

1.夏の乾燥肌の原因
2.夏の乾燥肌を予防する対策(1) 毎日の水分摂取
3.夏の乾燥肌を予防する対策(2) 食生活
4.夏の乾燥肌を予防する対策(3) 保湿ケア
5.夏のお肌に多いインナードライ

夏は気づかないだけで、お肌はカラカラに乾燥しています。小まめに水分補給をして、毎日のスキンケアでは保湿をしっかり行うことで予防できるでしょう。

紫外線対策も忘れずに行い、乾燥からお肌を守りましょう。