乾燥肌を予防、改善するビタミンはたくさんあります


お肌の乾燥は、シミやたるみ、毛穴詰まりや開きなど、ほとんどの肌トラブルを引き起こす原因となるものです。肌がカサつくぐらい大丈夫、などと乾燥を軽くみていては、後々大変なことになってしまいます。

実年齢よりも健康的で美しいお肌をキープしている人のお肌というのは、常に潤っているはずです。もちもちとハリとツヤがあり、シワやシミも目立ちません。そんなお肌を目指すためには乾燥させないことが大切です。

そもそも乾燥肌というのは、お肌の水分と皮脂が足りていないために、潤いがなくなっている状態なのです。お風呂上がりや洗顔後にお肌がつっぱる、体がカサカサしているなどというのは乾燥肌に見られる症状です。

とくに乾燥がひどくなるのは、顔の頬や目、口周りなどの皮脂の分泌が少ない部分です。全身ではひじ、ひざ、すねなどの部分に見られます。

お肌を乾燥させないためには、クレンジング、洗顔、保湿ケアといった毎日の正しいスキンケアが基本です。さらに体の内側からもお肌に栄養を与えることで乾燥肌の予防と改善につながります。

今回は、乾燥肌対策におすすめのビタミンや食べ物などを紹介します。実年齢よりも若いお肌を目指しましょう。

乾燥肌対策におすすめのビタミン

カサカサとした乾燥肌は、お肌の水分と皮脂が不十分なために皮膚の表面が乾燥した状態のことです。空気中の湿度が30%を下回ると、お肌の水分は蒸発しやすくなるといわれています。

秋や冬にかけては、湿度が30%をきることが多いため、お肌が非常に乾燥します。しかし近年、乾燥肌は年間を通して起こる肌トラブルともいわれています。

春は季節の変わり目、そして夏はどこへ行ってもエアコンがきいていて快適な空間です。しかしそれと同時に室内はカラカラに乾燥しています。

また乾燥肌は加齢や間違ったスキンケア、ビタミン不足、ストレス、紫外線などによっても起こります。

お肌の表面は、表皮でおおわれていますが、表皮の一番外側にあるのが角質層です。乾燥肌の対策は、角質層からの水分蒸発を防ぐケアと、お肌を潤わせる栄養成分を補給することが大切です。

角質層がお肌の水分蒸発を防いでいる

お肌がカサカサに乾燥しているのは、表皮の一番外側にある角質層が乱れた状態です。

角質層のおもな働きは、お肌の水分を保ち蒸発を防ぐとともに、乾燥、アレルギー物質や刺激物などの外的刺激からお肌を守ることです。

そうした角質層の働きをお肌のバリア機能といいます。バリア機能が正常に働いていれば、肌内部の水分や脂質が蒸発するのを防ぐことができるので、乾燥などのさまざまな肌トラブルで悩まされることはありません。

角質層は表皮の最も表面にあります。角質層内は角質細胞がブロック状に重なった状態になっており、角質細胞と細胞の間を細胞間脂質が接着剤のようにすき間を埋めています。

角質細胞はアミノ酸などの天然保湿因子(NMF)で満たされ、細胞間脂質はおもにセラミドや脂肪酸、コレステロールなどでできています。

しかし何らかの原因によって、角質層内のアミノ酸などの天然保湿因子、細胞間脂質のセラミドなどが減少して角質細胞と細胞をつなぎとめる力が弱まると、お肌のバリア機能も低下してしまいます。

バリア機能が低下すると、角質層内の水分が蒸発しやすくなり、お肌の水分量が低下してカサカサの乾燥肌になります。このことからも乾燥肌にならないためにはバリア機能を守ることが重要な対策なのです。

乾燥肌を引き起こすバリア機能が低下する原因とは


角質層のバリア機能が正常に働いていることで、お肌は潤いをキープできるのです。しかしバリア機能が低下すると、お肌はあっという間にさまざまなトラブルを引き起こしてしまいます。

バリア機能が低下するおもな原因を挙げてみましょう。

1.お肌のターンオーバーの乱れ
通常お肌は、お肌の新陳代謝といわれるターンオーバーによって、常に新しい細胞に入れ替わり、バリア機能が保たれています。

しかしターンオーバーは、睡眠不足、ストレス、生活習慣の乱れなどでそのサイクルが早まったり遅くなったりします。

ターンオーバーのサイクルが乱れてしまった結果、バリア機能が低下して角質層内の天然保湿因子、細胞間脂質などが作られにくくなり、水分も蒸発してしまうことになります。

2.ビタミン不足の食事
毎日の食生活で、ビタミンが不足するとお肌に不調があらわれます。とくにビタミンA、ビタミンB群、ビタミンEは、お肌の新陳代謝といわれるターンオーバーを正常に保つ働きを持っています。

ビタミンが不足した、偏った食生活を送り続けていると、バリア機能が低下して乾燥肌をはじめさまざまな肌トラブルを招く原因になります。

3.間違ったスキンケア

毛穴に詰まった汚れをしっかりと除去したいからと強い力でゴシゴシこすり過ぎて肌を傷めると、バリア機能が低下することがあります。

また1日に何度も洗顔するのもよくありません。洗い過ぎや力を入れたこすり洗いは、お肌に刺激を与えてしまいます。またお肌に必要な皮脂までも流してしまうため、乾燥肌を悪化させます。

毎日使うクレンジング料や洗顔料選びも大切です。洗浄力の強いタイプを使い続けていると、角質層内のセラミドなども流されてしまい、バリア機能が低下してしまいます。

4.エアコンによる空気の乾燥

夏も冬も、冷暖房がきいていることが多くなっています。オフィスや通勤電車内、スーパーマーケットなどどこへ行っても快適ですが、エアコンは空気中の水分も一緒に取り除いてしまうため、空気が乾燥しています。

空気が乾燥しているところに長時間いると、お肌のバリア機能が低下して水分が蒸発してしまいます。扇風機の風も、お肌に直接当てると乾燥肌の原因になるので注意が必要です。

5.紫外線によるダメージ

紫外線は一年を通して降り注いでいます。紫外線を直接に受けるのは、皮膚の最も表面にある角質層です。紫外線のダメージによってバリア機能は低下し、乾燥肌を招いてしまいます。

さらに紫外線は、シミ、シワ、ほうれい線、たるみなどお肌の老化の原因になります。また皮膚自身が紫外線から守ろうとして、皮脂を過剰に分泌させてしまいます。その結果、乾燥肌を引き起こします。

6.加齢
年齢を重ねるごとに、お肌の水分、角質層内の天然保湿因子、細胞間脂質のセラミドやコレステロールなどが減少していきます。そのためバリア機能が低下して、乾燥肌になりやすくなります。

乾燥肌を予防、改善するビタミン

乾燥肌にならないためには、角質層のバリア機能を低下させないことです。そのためには、毎日のスキンケアに加えて、体の中からお肌によいビタミンを積極的に摂ることが大切です。

食事は毎日のことです。ビタミンが豊富に含まれた食事をすることで、乾燥肌はみるみる改善していくでしょう。
お肌の乾燥を防ぎ、改善するビタミンの種類を紹介します。

1.ビタミンA

皮膚や粘膜の潤いをキープして、お肌の新陳代謝といわれるターンオーバーの働きを正常に保つ働きをもっています。不足するとバリア機能が低下して、乾燥肌を招きます。

ビタミンAを多く含む食材は、鶏と豚レバー、ウナギ、アナゴ、乳製品、卵、ニンジン、カボチャ、ホウレンソウ、モロヘイヤ、シュンギク、ワカメ、ノリ、緑茶などがあります。

2.ビタミンB群

お肌の新陳代謝といわれるターンオーバーを活発にする働きがあります。お肌の乾燥による炎症を抑えるともいわれています。

ビタミンB1は、体内で糖質がエネルギーに変わるサポートをする栄養素です。
ビタミンB1が多く含まれる食材は、豚肉、大豆、タラコ、カキ、ウナギなどです。

ビタミンB2は糖質と脂質、タンパク質の代謝をサポートする栄養素です。老化の原因となる過酸化脂質を消去する働きがあります。

ビタミンB2を多く含む食材は、レバー、牛乳、乳製品、納豆、卵、きのこ類などがあります。

ビタミンB6は体内でタンパク質の代謝をサポートします。脂肪分解をコントロールする働きもあります。

ビタミンB6を多く含む食材は、レバー、サンマ、マグロ、モロヘイヤ、ニンジン、パプリカ(赤)、ホウレンソウ、ニラ、コマツナなどがあります。

3.ビタミンE

お肌のバリア機能を高める働き、老化を防ぐ高い抗酸化作用、血行促進作用など乾燥肌だけではなく、美肌のために不可欠なたくさんの作用があります。

ただビタミンEは食事だけでは、1日に必要な摂取量を十分に取れないため、サプリメントなど栄養補助食品をあわせて摂取するのがよいとされています。

ビタミンEの多い食材は、アーモンドやピーナツなどの種子類、ウナギ、アユ、モロヘイヤ、アボカド、パプリカ(赤)、カボチャなどがあります。

乾燥肌を予防、改善する栄養素

ビタミン以外にも、乾燥肌を予防、改善する栄養素を紹介します。毎日の食生活に取り入れて健康的なお肌を目指しましょう。

1.セラミド
角質層内に存在する脂質で、角質層内の水分保持、外部の刺激から守る皮膚のバリア機能の役割があります。セラミドが不足すると水分は蒸発し、お肌はカサカサになります。

セラミドは30代後半ぐらいから減少していくといわれています。健康的なお肌を維持するためには、積極的に摂取することが必要です。

セラミドが多く含む食材は、大豆、生芋コンニャク、小麦、ヨーグルト、ホウレンソウなどです。

またセラミドは、多くの化粧品にも配合されている保湿成分でもあります。セラミドには多くの種類がありますが、おすすめはセラミド1、セラミド2、セラミドAP、セラミドNPなどです。

毎日のスキンケアで、セラミドが配合された化粧品を使いましょう。

2.タンパク質
皮膚のバリア機能となる角質細胞は、タンパク質でつくられています。バリア機能を低下させないためには、良質なタンパク質を毎日の食事から摂ることが大切です。

良質なタンパク質が多く含まれる食材は、肉、青魚、卵、大豆、大豆製品、牛乳、乳製品などがあります。

(まとめ)乾燥肌は多くの肌トラブルの原因です

1.角質層がお肌の水分蒸発を防いでいる
2.乾燥肌を引き起こすバリア機能が低下する原因とは
3.乾燥肌を予防、改善するビタミン
4.乾燥肌を予防、改善する栄養素

乾燥肌は、シミ、シワ、たるみ、ほうれい線、くすみなど肌トラブルや老化現象を引き起こす原因でもあります。健康的で美しいお肌を取り戻すためには乾燥肌を今すぐにも改善する必要があります。

体の外側、内側と双方からケアを行うことで、お肌の変化を実感できるでしょう。今日から食事を見直して乾燥肌で悩まない毎日を送りましょう。