毛穴の詰まりにも効果あり。肌トラブルにはもちろんビタミンを!


30代以降の世代は、今までになかったさまざまな肌トラブルが起こりやすくなる年齢です。

とくに開いた毛穴やそこに詰まった角栓、毛穴の黒ずみなど、毛穴に関する悩みが噴出してきます。

そんなとき頼りにしたいのは、スキンケア製品ですね。スキンケア製品には、さまざまな美容成分が配合されています。とりわけ目につくのは、ビタミンという言葉のついた成分です。

ネットショップやドラッグストアに並ぶ美容製品にもさまざまなビタミンが配合されていることからも、美肌のためにビタミンが注目を集めていることがよくわかります。

ビタミンはいくつかの種類に分類されています。みなさんはビタミンにはどのような種類があり、どのビタミンを補給すればどのような肌トラブルに効果があるのか、正しい知識を持っていますか?

「毛穴ケアにビタミンがいいらしい」というだけで化粧品選びをしていては、年齢に合った正しいスキンケアはできません。

毛穴の詰まりといった毛穴のトラブルにはどのようなビタミンが作用するのでしょうか。

自分の肌の健康を真剣に考えるあなただからこそ、あらためてここでビタミンの基礎知識を確認してみましょう。

まず、ビタミンについて知ろう!


ビタミンの「ビタ」とは、生命や活力という意味を持っている言葉です。その言葉のとおり、ビタミンは、私たち人間が生きていく上でも必要不可欠な成分です。

しかしビタミンは体内で生成することができないという特徴を持っています。つまり外から補うしか方法がなく、意識してビタミンを摂取していかないとビタミン不足に陥ります。

ビタミンは、全部で13種類あるとされています。13種類のビタミンは、その性質から水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンの大きく2種類に分類することができます。

水溶性ビタミンとは、水に溶けやすい特徴を持つビタミンです。大量に摂取しても、尿の水分と一緒に体外に排出されるので、多く取り過ぎたとしても過剰摂取による体調不良などの心配がありません。

脂溶性ビタミンは、水にほとんど溶けることのないビタミンです。尿などで排出されることもないため、摂取した分量を体内に蓄積します。

水溶性ビタミンと脂溶性ビタミン、それぞれの特徴は?

全部で13種類あるビタミンは、水に溶けやすい水溶性ビタミンと水に溶けにくい脂溶性ビタミンに分類できます。それぞれの特徴を説明しておきましょう。

1.過剰摂取しても尿で排出される水溶性ビタミン
水に溶けやすい特徴を持つ水溶性ビタミンには、ビタミンB1・B2・B6・B12・ナイアシン・パントテン酸・葉酸・ビオチンといったビタミンB群とビタミンCが分類されています。

水溶性ビタミンは熱に弱いという特徴もあります。保存や調理の仕方によっては、成分が壊れてしまいます。

またビタミンCは、ストレスや紫外線、喫煙などの影響を受けると、体内での必要量が一気に増えます。

水溶性ビタミンは多く摂取しても過剰なものは尿として体外に排出されるため、ビタミン過剰症の心配はあまりありません。逆に言えば、いくら多く摂取しても必要量以上は体内に蓄積できません。

2、脂溶性ビタミンの特徴
水に溶けにくい脂溶性ビタミンには、ビタミンA・ビタミンD・ビタミンE・ビタミンKが分類されます。

水溶性ビタミンのように尿などで排出されることがないため、摂取した分量を体内に蓄積します。

脂溶性ビタミンを一度に大量摂取すると、摂取過剰に陥ってしまうこともあります。通常の食事を取る限りでは、過剰摂取は心配ありませんが、サプリメントなどを利用している場合には用量を守ることが大切です。

どのビタミンも体内で生成することができません。そのうえ私たちを取り巻く環境によっては必要量が増加するビタミンもあります。摂取量の上限を意識しながらも、必要量を摂取できているかを常に考えることが大切です。

3.ビタミンの推奨摂取量ってどのくらい?
それぞれのビタミンには、推奨摂取量が決まっています。厚生労働省による「日本人の食事摂取基準」では、ビタミン各種についての推奨量が明記されています。

30~49歳の女性におけるビタミン各種の推奨量は、次の通りです。

ビタミンAは700μgRAE/日・ビタミンDは5.5μg/日・ビタミンEは6.0mg/日・ビタミンKは150μg/日・ビタミンB2は1.2mg/日・ビタミンB1は1.1mg/日・ビタミンCは100mg/日などです。

推奨量を見ても何をどのくらい食べれば推奨量を満たすことができるのか、いまひとつピンときませんね。そこで目安にしたいのは、毎日の食事の献立に緑黄色野菜を中心として最低でも5種類の野菜を使うことです。

食事からの摂取が難しく感じる場合には、サプリメントなども上手に活用するとよいでしょう。

美容の世界でも注目のビタミンは?


ところでビタミンを作用で分類した場合には生理作用と薬理作用という2つの作用に分けられます。

生理作用は、脂質・糖質・タンパク質の三大栄養素をエネルギーとして利用するための潤滑油のような役割を言います。

一方で薬理作用は、病気の治療や予防などに対して積極的に働きかける作用のことを言います。美容の世界で注目されているビタミンは、薬理作用に関係してくるビタミンの作用を利用したものと言えるでしょう。

1.薬理作用の中でも抗酸化作用に注目!
ビタミンの薬理作用と、美容の世界で注目されているビタミンとの間には、どのような関係があるのでしょうか。キーワードになるのは、「抗酸化作用」です。

私たち人間は、呼吸によって酸素を体内に取り込みます。この酸素をもとにエネルギーを生み出します。その際、微量ながら活性酸素を一緒に発生させてしまいます。

活性酸素は、体内にある脂質を錆びつかせます。すなわち細胞を酸化させるのです。酸化した脂質は、糖尿病・高脂血症・動脈硬化・老化といった原因物質を作り出します。

そして肌などの老化にも影響を与える活性酸素を抑制して細胞のサビつきを防ぐのが、ビタミンの持つ抗酸化作用です。

2.抗酸化作用をもたらすビタミンは4つ。
抗酸化作用とは、体のあちこちをサビつかせ、老化させるこの活性酸素の働きを抑制する作用のことを言います。抗酸化作用をもたらすビタミンは、ビタミンA・ビタミンC・ビタミンE・ビタミンB2のみが持っています。

・ビタミンA
ニンジン・ホウレンソウ・コマツナ・カボチャなどの緑黄色野菜やレバーに多く含まれる成分です。肌の健康を促すだけでなく、細菌から体を守ったり、発育を促進したりする役割を持っています。

不足すると皮膚や粘膜の乾燥や角質化などを引き起こす原因となります。肌が乾燥すれば毛穴にも負担をかけますし、角質化すれば毛穴の詰まりの原因にもなりかねません。

・ビタミンC
タンパク質であるコラーゲンの生成に欠かせない成分です。コラーゲンを生成することによって、皮膚の保湿や粘膜の健康維持に役立ちます。

老化の原因である活性酸素から肌を守る働きがあるので、皮膚のたるみからくる毛穴の開きや、新陳代謝の衰えから生じる毛穴の詰まりなどにも、間接的な効果が期待できるでしょう。

・ビタミンE
体内にある脂質や細胞膜の酸化による老化を防いでくれます。脂質や細胞の酸化を防止してくれるので、肌に詰まった角質のコントロールにも効果が期待できます。

ビタミンEは、アーモンドなどのナッツ類のほか、アボカド・うなぎなどの魚介類にも多く含有されています。

メインの食材に魚介類を選んだり、サラダにナッツをプラスしたりするとムリなく摂取できます。

・ビタミンB2
皮膚や粘膜を正常に保つ働きがあります。不足すると、口内炎や肌荒れになることもあります。ビタミンB2は生理作用でも多く使用されることから、活発な活動をする人ほど摂取を心掛けてください。

肌の老化は、しみやそばかす、肌のたるみ、毛穴の開きや詰まりを悪化させます。
ビタミンが美容に用いられるのは、それら原因となる肌の老化を防ぐ抗酸化作用のあるビタミンを積極的に活用しているからなのです。

3,ビタミンCを進化させたビタミンC誘導体は化粧品でも大活躍
ビタミンの摂取は、食事やサプリメントからだけではありません。たとえばビタミンCを見てみましょう。最近の化粧品の中に、「ビタミンC誘導体入り」という化粧品を目にしませんか?

「ビタミンC誘導体」とは、過熱に弱い不安定な性質や肌に直接塗ることでは吸収されにくいといったビタミンCのデメリットを改善した進化したビタミンCなのです。

ビタミンCは、抗酸化作用やコラーゲン生成に大きな力を発揮します。保湿を促すことで毛穴の開きを押さえたり、毛穴の詰まりの原因となる皮脂の過剰分泌を抑制したりして、健康な素肌づくりに貢献します。

このように近年の研究開発や技術革新によって、ビタミンは食品やサプリメント以外のスキンケア製品にも、有用性を広めてきました。

食べたり飲んだりすることでビタミンを摂取するのと同時に、基礎化粧品なども取り入れてビタミンの効果をスキンケアに活用してみてはいかがでしょうか。

日常生活でもできる、毛穴の詰まり予防法

ビタミンを積極的に利用する以外でも、日常生活できる毛穴ケアはいくつかあります。たとえば肌の保湿力を一気に奪い、シワ・肌荒れ・毛穴のたるみや開きの原因となる乾燥の予防です。

乾燥は、外気が乾く冬だけのものではありません。エアコンが効いている湿度の低い室内は、季節を問わず乾燥状態にあります。

加湿器を上手に活用したり保湿力の高い化粧品を使ったりして乾燥対策を万全にしましょう。

角質層の保湿には、
セラミド・ステアリン酸コレステロール・コレステロールエステル・天然保温因子NMF

真皮層の保湿には、
ヒアルロン酸・コラーゲン・エラスチン・ヘパリン類似物質といった美容成分がおすすめです。

そのほか、睡眠不足は肌トラブルに直結します。
1日6時間以上の睡眠時間を確保する、寝る前にゆっくり湯船につかったり、アロマや音楽でリラックスしたりするなどの工夫で、上質な睡眠を確保しましょう。

毛穴の詰まりは、肌が老化して新陳代謝が衰えてきた証拠です。
これ以上、肌の老化を進めないためには、紫外線対策や、適度な運動による血行促進なども効果的です。

(まとめ)毛穴の詰まりなどの肌トラブルには、ビタミンを有効利用!

1.ビタミンは私たちの体を維持するために必要不可欠な成分
2.体内では生成されないため、食事やサプリメントなどを使って意識的に摂取することが必要
3.経口摂取以外にもビタミン入りの化粧品を賢く使って、毛穴ケアにトライ!

ビタミンは、私たちの体を維持するために必要不可欠な栄養成分です。体内では生成することができないため、毎日の食事やサプリメントで意識的に摂取しなければなりません。

またビタミンC誘導体などビタミンの効果をスキンケアに取り入れた製品も多くなっています。

毛穴詰まりなどの肌トラブル解消から日々の健康管理まで、幅広くビタミンを活用していきましょう。