保湿することで、乾燥による毛穴のたるみに効果があります


「最近、毛穴のたるみが気になってきたので、毛穴のケアができる化粧品を考えたい」
「毛穴がたるんで開く前に、防げるスキンケア法を見つけたい」
とお考えの方はいませんか?

これは、30代以降に多く聞かれる、肌に関する声の一部です。ネットやドラッグストアなどでもケア商品が多く並んでいることからもわかるように、毛穴に対する関心は年とともに増加傾向にあります。

とくに仕事や家事に追われて忙しい30~40代は、ふと鏡を見た時に、たるんだ毛穴に気がつき驚いてしまい、毛穴ケアの必要性を認識するケースが多いようです。

そんな人たちの中には、ネットや口コミなどから「保湿が有効なケアである」という情報を手にする人が多くいます。たしかに徹底した保湿は、毛穴のたるみに有効なケアと言えます。

でも「なぜ保湿することが、たるんだ毛穴に効果があるのか」まで、理解できているでしょうか。

ここでは、たるんだ毛穴と保湿との関係も含め、正しい毛穴ケアについて説明していきます。

たるんだり開いたり黒ずんだりする毛穴のしくみって?


そもそも毛穴がたるむしくみをご存知ですか?

私たちの顔には、約20万個という非常に多くの毛穴が存在しています。これらの毛穴は顔全体にまんべんなく配置されているのではなく、顔の中でも額や鼻といった部分に密集して存在しています。

Tゾーンのテカリや鼻から出る皮脂からもわかるように、顔の中でもとくに脂っぽくなりやすい部分に、毛穴は集中しています。ニキビなどができやすい部分をイメージすると毛穴の分布がなんとなくわかりますね。

毛穴は、20代ではニキビを引き起こし、余分な皮脂を出す場所として非常に注目を集めます。

時がたち30代になったあたりから、今度は毛穴のたるみや開き、黒ずみなどの問題が発生してまた関心が高くなります。

まず毛穴がたるむ原因をしっかり理解して、正しい対策を取るようにしましょう。

毛穴がたるむのには、いくつかの原因があった!

毛穴をたるませる原因は、いくつかあります。でも毛穴とたるみの関係を説明する前に、まず毛穴にはどんな役目があるかについて説明しておきましょう。

1.毛穴はなんのためにあるの?
私たちの顔や体に存在する毛穴には、大事な役割が3つあります。

(1)バリア機能
毛穴からは常時、皮脂・汗・老廃物などが排出されています。

皮脂と汗が混ざりあうことで、皮膚の上に膜を作ります。この皮膚膜は、肌からの余計な水分蒸発を防ぐ役わりがあるほか、外部からのホコリや化学物質といった刺激から肌を守る役わりを果たします。

Tゾーンや鼻にあるたくさんの毛穴からは大量の皮脂が分泌されているため、このバリア機能も万全です。前髪からの刺激や鼻をかんだりする時の刺激から、肌を守ってくれています。

でもあまりに多過ぎると角質の詰まりが生じます。Tゾーンや鼻周辺にニキビなどの肌トラブルが多いのはそのためです。

(2)体温調節機能
毛穴には立毛筋という筋組織があります。この立毛筋があることで、冬の寒さや交感神経が過敏に働いたとき、毛穴を収縮させ毛穴を閉じ体温の低下を防ぐことができます。

余談ですが、暑い夏やスポーツ時に汗をかきますね。この汗が蒸発する気化熱を利用して体温を下げるのは、毛穴とは別の存在として表皮にあるエクリン汗腺から出る汗を利用したものです。

毛穴の詰まりやたるみといった場合の毛穴から出ているのではないのです。
たとえばサウナなどで汗をかいても、一般的に言う「毛穴の詰まりが流れ出る」ということではありませんので、注意しておきましょう。

(3)フェロモン機能
毛穴には、体内の老廃物を含んだ水分を分泌している「アポクリン汗腺」が開口しています。

アポクリン汗腺とは、脂肪酸を含んだ汗を出します。元来は無臭の汗ですが、脂肪酸が酸化すると臭いの原因になります。

2.毛穴がたるむ原因は何?

バリア機能、体温調節機能、フェロモン機能を備えた毛穴は、さまざまな原因によってたるんでしまいます。
では毛穴のたるむ原因には、どのようなことが考えられるのでしょうか。

(1)角栓
皮脂腺から分泌される皮脂と、古い角質や汚れとが混ざって固まったものを角栓といいます。

普段は肌のターンオーバーのサイクルで、古い角栓は自然とはがれ落ちていきます。

しかし皮脂の過剰分泌や新陳代謝が滞ることが原因となって、角栓は徐々に肥大化します。大きくなった角栓は、次第に毛穴を押し広げます。

毛穴そのものの弾力を奪い、毛穴がたるんで開いた状態を作り出すのです。

(2)乾燥
20代までの肌は、十分な水分を蓄える力を持っています。
特別なスキンケアの必要もないくらい、肌にはハリがあり、もちもちした質感を保つことができます。

ところが年齢を重ねていくうち、肌の真皮層のコラーゲンが減少していきます。肌そのものが持っている保湿機能がどんどん奪われていくため、肌の乾燥が一気に進みます。

それだけではありません、毎日忙しく動き回る働く世代では、バランスのよい食事を摂ることがままならない時もあるでしょう。

忙しく慢性的な睡眠不足に陥るケースも少なくありません。

30代以降は加齢による老化だけでなく、食生活・疲れ・ストレスなどの影響で、肌のターンオーバーが乱れ、さらに肌の老化や毛穴のたるみを加速させてしまうのです。

3.老け顔を作るたるんだ毛穴、鏡を見てセルフチェック!

毛穴のたるみは顔の肌全体をたるませ、老けた印象を与える顔になってしまいます。たるんだ毛穴を放置しておくと、毛穴と毛穴がつながって帯状毛穴を作ってしまうこともあります。

毛穴がたるみ毛穴かどうかのチェックポイントをいくつかご紹介しましょう。

初期のうちは
・円形状にくぼんだ形になる
・小鼻の横から頬にかけて目につく
というように、急に毛穴が目立ち始めます。

たるみが進んだ場合
・毛穴の形は楕円形
・ポニーテールを作るように顔の皮膚をひっぱると、毛穴が目立たなくなる
・頬の広い範囲に毛穴が目立つ
といった項目に該当します。

もっとたるみが進行してしまった場合には
・顔の皮膚がでこぼこになる
・ファンデーションで隠しづらい
・毛穴の内部が黒色化する
といった状況になります。

自分の毛穴のたるみ度が初期なのか、それともかなり進行してしまっているのか、鏡を見ながらチェックしてみてください。

たるみ毛穴の予防・改善には保湿が効果的!


セルフチェックで毛穴のたるみがまだ初期の段階だった人はもちろん、すでに毛穴のたるみがかなり進行していることがわかった人も慌てる必要はありません。

毛穴のたるみを食い止めたり、少しでも改善したりする方法があります。
ここでは、たるみ毛穴ケアの方法を3つご紹介しましょう。

1.たるんだ毛穴には、十分な保湿を

たるみが心配な毛穴や、すでにたるんでしまった毛穴へのケアで効果的なのは、なんといっても保湿です。

乾燥は肌のたるみの原因のひとつでもあることから、徹底した保湿が肌をたるみから守ってくれます。

化粧品などに入っている保湿成分としてよく知られているのは、セラミドです。水分を挟んで角質層で閉じ込めるため、「保湿の王様」と言われているほど高い保湿力を発揮します。

またヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチンといや保湿成分は、もともと私たちの真皮層に存在している成分なので、刺激も少なく肌を自然に潤してくれます。

角質の中の天然保湿因子であるアミノ酸も、潤いを保つ効果を発揮してくれます。水に溶けやすいため肌に密着しやすくなっています。

化粧水・乳液・美容液などのスキンケア製品には、さまざまな保湿成分が効果的に配合されています。自分に合った保湿成分を賢く選ぶことが大切です。

2.ちょっと待って!スキンケアの前に丁寧な洗顔をしていますか?

保湿成分の配合された化粧水や乳液をつける前に、ちょっと確認してください。保湿成分が肌に密着するように、肌の汚れをしっかり落としていますか?

スキンケアの基本は、まず洗顔です。
皮膚や毛穴に入り込んだ汚れを丁寧にしっかりと洗い流さなければ、そのあと成分が浸透しません。

ただしゴシゴシとこするような洗顔は行わないでください。洗顔の決め手は泡です。汚れを泡で包み込むように浮かして落とします。

自分で泡立てることが難しければ、泡で出てくる洗顔料や、泡立てネットなどを利用しましょう。決め細やかな泡をたくさん作って、肌の上で泡を転がすように洗顔しましょう。

また洗い残しがあると、汚れと皮脂や汗が混ざり合って、かゆみや赤みといったトラブルの原因にもなりかねません。ぬるま湯で、顎・こめかみ・額の髪の生え際まで丁寧に洗い流してください。

洗い上がりに顔を拭くときも、強い力をかけるのはNGです。肌を刺激しないように、タオルでそっと水分を取り除くようにしましょう。

食生活や睡眠不足に気をつけて

どんなにスキンケアをしても、食生活の乱れや睡眠不足が重なれば、肌の回復が遅れます。外からのケアだけでなく、体の中からもターンオーバーを正常化するための努力が必要です。

そのためには、美肌に効果的な栄養素を多く含んだ食品を、積極的に取り入れましょう。

たとえば皮脂の分泌を抑える働きをするビタミンB2は、アーモンドや牛乳に多く含まれています。

同様の効果はビタミンB6にも確認されており、卵や魚介類、緑黄色野菜などに豊富に含まれます。

保湿面ではコラーゲンを含む軟骨やフカヒレ、新陳代謝を促す亜鉛を含むホタテ、カキ、納豆などもおすすめです。

シミやシワにはビタミンCがよいので、柑橘類、葉物野菜や大豆製品を食べるようにしましょう。

逆に肌のために控えた方がよい食品は、脂肪分の多いスナック類やファストフードです。

サラダなどの生野菜も一見、美容に効果があるように見えますが、内臓を冷やす原因となります。内臓を冷やすと新陳代謝妨げられるので、あまり多く摂り過ぎないでください。

睡眠不足も大敵です。バランスのよい栄養たっぷりな食事をし、ゆっくりと上質な睡眠をとるように日頃から心掛けましょう。

(まとめ)たるみ毛穴には乾燥を防ぎ、十分な保湿をしましょう

1.毛穴には、バリア機能や体温調節機能などがあります
2.角栓詰まりや加齢による皮膚の老化・乾燥などが原因となって、たるみ毛穴が生じます
3.保湿を中心とした適切な毛穴ケアを行って、たるみ毛穴を改善しましょう

たるみ毛穴は、毛穴に角栓が詰まることと、皮膚の老化による乾燥などから生じます。30~40代から始まり、加齢により悪化していく傾向があります。

これ以上毛穴をたるませないために、保湿を中心としたスキンケア、規則正しい生活、バランスのよい食生活などを心掛けていきましょう。