毛穴の皮脂を減らすにはスキンケアと生活習慣の見直し


午前中はサラサラお肌でメイクもバッチリ。でも夕方になると毛穴から分泌された皮脂が原因で化粧が崩れてしまう…といった悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。

普段から、こまめに化粧を直す、あぶらとり紙で皮脂を取るなど、メイクが崩れないように努力を重ねている人もいるでしょう。しかしどんなに気をつけていてもテカリが出てしまうのがオイリー肌です。

オイリー肌の人は、角栓のもととなる皮脂がたくさん分泌されます。皮脂は古い角質やメイク汚れと混ざって角栓となり、毛穴を詰まらせます。

また角栓に含まれた皮脂が酸化すると毛穴が黒くなり「黒ずみ毛穴」となります。

さらに皮脂が必要以上に分泌されることで毛穴が開き、より毛穴が目立ってしまうこともあります。

とくにオイリー肌の人は皮脂の分泌量が多いため、毛穴トラブルを引き起こしやすいとも考えられます。

どのようにして毛穴トラブルを防げばよいのでしょうか。

オイリー肌の人が皮脂の過剰分泌による毛穴トラブルを防ぐには、皮脂の量を減らす必要があります。

皮脂の量を減らすには、スキンケアと生活習慣、そして体の外側と内側からのケアが有効です。

皮脂の量のコントロールが毛穴対策のポイント


皮脂の分泌量が増えると、さまざまな肌トラブルを引き起こします。毛穴の開き・黒ずみ・角栓詰まりだけでなく、皮脂の過剰分泌によって開いた毛穴が目立ち、肌のキメも粗くなってしまいます。

開いた毛穴に菌が入り込んで炎症を起こすと、ニキビができてしまいます。

ニキビが悪化するとニキビ跡がクレーター状になり、「クレーター毛穴」となることもあります。クレーター毛穴をセルフケアで改善することは難しく、専門機関で治療を受ける必要が出てきます。

ただし皮脂そのものが悪いものというわけではありません。肌を細菌や紫外線から保護し、水分の蒸発を防いで肌を保湿するなどの役割を持っているのです。

しかし過剰に分泌された皮脂により顔がテカったり、毛穴が開いたり、メイクのノリが悪くなったりするのは困りますよね。

余分な皮脂から毛穴や肌トラブルを防ぐには、分泌量をコントロールしなくてはなりません。

なぜオイリー肌になる?皮脂が過剰に分泌される仕組みとは

皮脂が過剰に分泌される理由はホルモンであると考えられており、中でも男性ホルモンの影響が大きいとされています。

男性ホルモンには、いくつか種類があります。皮脂の分泌には、「テストステロン」というホルモンが関係していると言われています。

テストステロンには「皮脂腺を刺激して増やす」「皮脂の合成を促進する」など、皮脂腺の分泌活性を高める役割があります。テストステロンの影響で、男性にオイリー肌の人が多いと考えることもできます。

テストステロンは男性だけのものではなく、女性の体にも分泌されています。量は男性の約20分の1と言われています。しかし人によってはテストステロンの分泌量が多い女性もいます。

また女性ホルモンの中にも皮脂の分泌を促すホルモンがあると言われています。「プロゲステロン」といって、普段は受精や妊娠をサポートしてくれる黄体ホルモンです。

プロゲステロンは、ホルモンバランスの調整・体温の上昇・乳腺の発達など、サポートする役割を持っています。さらにこれらのサポートだけでなく、皮脂の分泌を促す作用もあるとされています。

プロゲステロンは排卵後から次の月経までの間に分泌されるため、女性は月経前になると皮脂の分泌量が増えて、オイリー肌になる、ニキビができやすくなるなどの症状が現れるのです。

皮脂の過剰分泌が引き起こすさまざまなトラブル

「皮脂の過剰分泌が毛穴トラブルの原因であれば、取り除いてしまえばよいのでは…?」と考えられなくもありません。たしかに余分な皮脂を取り除くことで改善が見られるケースもあります。

しかし皮脂には肌を保湿したり、保護したりする役割があります。必要以上に皮脂を排除してしまうと肌は乾燥し、皮膚を守るために過剰に皮脂を分泌してしまいます。

過剰な皮脂分泌は、角栓詰まりや黒ずみ毛穴の原因となります。また皮脂が多く分泌されることで毛穴を閉じる時間が少なくなり、開いたままになってしまうため開き毛穴になりやすくなります。

このように皮脂を取り除きすぎることで逆に毛穴トラブルを悪化させてしまうこともあるのです。

ただでさえオイリー肌の人は皮脂の分泌量が多いのに、さらに増やしてしまっては逆効果ですよね。

またオイリー肌の人の中には、ニキビに悩んでいる人も多いでしょう。これは、皮脂の過剰分泌により皮膚の表面における皮脂と水分量のバランスが崩れてしまうことが原因です。

皮脂の過剰分泌は毛穴トラブルだけでなく、ニキビといった肌トラブルも引き起こすのです。

オイリー肌におけるスキンケアのポイント

皮脂の過剰分泌による肌トラブルを防ぐために意識したいポイントをまず挙げておきます。

・肌に刺激を与えない
紫外線や物理的な強い刺激は、肌にダメージを与えてしまいます。肌は、刺激から皮膚を保護するために毛穴から皮脂を分泌します。つまり肌への刺激を減らすことが、皮脂の分泌量を抑えることにつながると言えるでしょう。

・肌を清潔にする
角栓の材料となる汚れやニキビのもとになる雑菌を付着させないように、肌を清潔にすることを心掛けましょう。

・水分と油分のバランスを保つ
皮脂を取り過ぎないように気をつけて、肌の水分と油分のバランスが偏らないように意識しましょう。

これらを踏まえ、スキンケアでは以下のようなことに注意していきましょう。

1.クレンジング・洗顔の注意点

皮脂を取り除こうとして、顔を洗いすぎるのはNGです。肌の乾燥を招いてしまい、皮脂の過剰分泌を促すことになり、毛穴詰まりの原因となります。

長時間、顔を洗うのではなくたっぷりの泡で手短かに洗うのがベターです。

クレンジング料はオイルタイプよりも、マイルドに仕上がるジェルタイプ、もしくはミルクタイプを選ぶのがおすすめです。

洗顔料は、洗浄力の強いスクラブ入りや酵素洗顔タイプのものを頻繁に使うのは避けましょう。皮脂の取り過ぎにつながります。

ただし角栓除去のようなを目的があれば、様子を見ながらスペシャルケアとして、回数を増やす分には問題ありません。

2.化粧水・乳液選びの注意点

オイリー肌の人は、「さっぱりタイプ」の化粧品を選ぶ人が多いのではないでしょうか。これは間違いではないのですが、「さっぱりタイプ」だと保湿効果が薄く、肌の乾燥を招く可能性があります。

オイリー肌でも、しっかりと保湿して肌の油分と水分のバランスを整える必要があります。化粧水をたっぷりとつけて水分を補給し、乳液で毛穴にふたをして保湿をしましょう。

「しっとりタイプ」を選んでもOKです。

例外として、月経の前は油分の少ないタイプの化粧品を使うことをおすすめします。この時期は、ホルモンの影響で皮脂の分泌が促進されてしまうことがあるためです。

月経前のニキビ対策にもなりますよ。

体内からケアして皮脂の分泌量をコントロール


皮脂の分泌量をコントロールするために、食生活や生活習慣を見直して体の内側からもアプローチしてみましょう。

1.生活習慣の見直し

「前よりも顔のテカリが気になるかも……」という時は、生活習慣を見直してみましょう。睡眠不足や過度なストレスは、ホルモンバランスが崩れる原因となります。ホルモンが皮脂の分泌量に影響を与えるのは先述の通りです。

またお酒の飲み過ぎ、暴飲暴食、喫煙などは肝機能の低下を引き起こします。肝機能の低下はホルモンに影響を与えます。

肝機能が低下してホルモンの代謝が崩れると、皮脂が過剰に分泌されることがあります。

皮脂の過剰分泌が気になり始めたら、お酒を控える、禁煙するなど生活習慣の改善に取り組んでみてください。

2.皮脂の分泌量をコントロールする栄養素を摂る

ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンCは皮脂の分泌量をコントロールする働きを持っています。皮脂の過剰分泌が気になる人は、これらの栄養素を含む食材を摂取することを意識してみましょう。

つきあいで外食が多い、忙しくて自炊ができないなど食事で摂取しきれない時は、サプリメントで不足分を補うのもひとつの手段です。

・ビタミンB2を含む食材
豚肉・鶏肉・牛乳・納豆・卵など

・ビタミンB6を含む食材
カツオ・マグロ・バナナ・レバーなど

・ビタミンC
レモン・アセロラ・イチゴ・ユズなど

3.脂っこい食事を避ける
皮脂の過剰分泌が気になる時は、ジャンクフードや脂っこい食事を避けるようにしましょう。脂質が多い食事は、皮脂の分泌を促進するとされています。

人間の体は、脂質の多い食事を摂ると余分な脂肪を排出しようとします。顔でも、毛穴から皮脂を分泌することで脂を体外に出そうとします。

普段から、脂っこいものを好んで食べている人は、食生活を見直してみましょう。

適度な皮脂は肌を守ってくれる

皮脂の過剰分泌は毛穴を開かせたり、詰まらせたりとさまざまな毛穴トラブルを引き起こします。しかし皮脂そのものは外部の刺激から肌を守ってくれる必要な存在です。

肌に必要な存在だからこそ、皮脂を取り過ぎて肌を乾燥させてしまうのはNGです。肌が乾燥すると、水分の蒸発を防ぎ刺激から保護するため、皮膚は皮脂をたくさん分泌してバリアを張って守ろうとするのです。

顔のテカリが気になるのであれば、「皮脂を取り除く」のではなく、「分泌量を減らす」ことを意識しましょう。

たとえば皮脂によるメイク崩れが気になるなら、あぶらとり紙で皮脂をすべて取り除くのではなく、ティッシュもしくは和紙タイプのあぶらとり紙で抑える程度にするのも手です。

拭き取り化粧水や収れん化粧水も、使い過ぎると肌を乾燥させます。いつものスキンケアではなく、夏場など普段よりも皮脂の量が多いと感じる時にのみ使ってみてはいかがでしょうか。

(まとめ)皮脂の分泌量を減らして毛穴トラブルを改善!

1.皮脂の過剰分泌は、開き毛穴や黒ずみ毛穴などさまざまな毛穴トラブルを引き起こす
2.皮脂の過剰分泌には、ホルモンが大きく影響している
3.食生活や生活習慣を見直すことで、皮脂の過剰分泌に体の内側からアプローチできる
4.皮脂の取りすぎは肌を乾燥させ、皮脂の過剰分泌に繋がる

余分な皮脂は肌や毛穴に悪い影響を与えますが、適度な皮脂は肌を保護してくれます。皮脂と上手に付き合うことで、キレイな肌を保つことができます。

毛穴から分泌される皮脂の量が多いなと感じたら、体の内側と外側からアプローチをして、分泌量を減らすことを意識してみてください。

分泌量をコントロールして、テカリや毛穴トラブルとさよならしましょう。