角栓は体質によりできやすい場合もありますが、スキンケアや生活習慣で予防・改善できます


30代から鼻の周りの毛穴に詰まった、白または黒のブツブツが気になっている人は多いのではないでしょうか?

「これは角栓というものだ!」ということがわかり、角栓を取り除くために、いろいろと努力をしていることでしょう。

洗顔に気をつけたり、指先で角栓を押し出したり。他にもはがすタイプの毛穴パックやコメドプッシャーなど使って、努力をしているのに、しばらく経つとまた復活している…

もっと悪いことに、毛穴を傷つけてしまったようで、赤くはれたのち、吹き出物のようになってしまうなんてこともありませんか?キレイにしたくてケアしたつもりが、こんな結果ではショックですよね。

一方で周囲の他の人の顔を見たところ、毛穴詰まりなどまったく見られない、キメ細かなスベスベの肌の人もいます。自分ばかり、毛穴が目立っているような気がするけれども、この違いは何なのだろうと疑問に思ってしまいます。

その人を見習って、スキンケアや生活習慣を改めたら、自分もキレイな肌になれるのだろうか。
それとももって生まれた体質だから仕方がないとあきらめるのか…

さて実際どうなのでしょう?
まずは角栓がどうしてできるのかを見ていきましょう。

角栓は何でできている?


肌の奥の方では新しい細胞が作られています。細胞として完成してくると次第に表面にせり上がってきます。

もともとあった、表面の皮膚「角質」は押し上げられ、やがて垢となって、自然にはがれ落ちていきます。

この新陳代謝を「ターンオーバー」といいます。
およそ4~6週間で1サイクルするのが理想的なスピードだといわれています。

角栓とは、このような毛穴部分にある古くなってはがれた角質、毛穴部分の未完成な角質細胞、毛穴の中に分泌された皮脂とが混ざり合ってできたものです。

毛穴に角栓があることで皮脂が満ちてカバーし、外部の細菌、ホコリや刺激から私たちの体を守る役割も果たしています。

このように角栓は本来、健康を維持するために役立ち、肌の表面をキレイにひろがる角質や皮脂と同じ成分なのですが、どうして汚く見えてしまうのでしょう。

また目立つ人とそうでない人がいるのはなぜでしょうか。

角栓が目立ちやすい人とは?

ストレスや疲労などで、ターンオーバーが乱れてくると、肌の奥で作られている細胞が完成せず、未熟なままどんどん肌のおもての層に上がってきてしまいます。これが未完成の角質細胞です。

その後、本来であれば角質細胞は徐々に表面押し上げられ、やがて垢となって自然にはがれるはずなのですが、未熟な角質細胞はうまくはがれ落ちることが出来ず、そのまま皮膚に残ってしまいます。

毛穴も皮膚の一部なので角質が存在するのですが、このことが毛穴の中でおきると古い角質がたまってしまうのです。分泌された皮脂と混ざると角栓ができるのです

また毛穴の出口をふさぐと、その中で皮脂がたまっていってしまいます。そのうちにホコリやメイクの汚れも集まってきて、さらに大きな毛穴詰まりが出来上がります。

こうして目立つ角栓になってしまうのです。

年齢によりターンオーバーのスピードが遅くなってきます。20代までは順調だった肌細胞も、30代になってくるとペースや質が少しずつ落ちてきます。

すると古い角質がいつまでも残ってしまい、毛穴にたまることで角栓が目立つようになってしまうのです。

角栓は、最初のうちは透明または白色で、さほど目立ちませんが、空気に触れ酸化することによって黒く目立ってくるようになります。

その後、角栓が悪化すると、ニキビになることがあります。

毛穴の出口を角栓がふさいでしまうことで、毛穴の中に皮脂がたまって出られなくなってしまいます。どんどんたまっていくことによって、ぷくっとふくれて盛り上がってきます。

これはニキビの初期段階で「コメド」といいます。この中で、アクネ菌が増殖するとニキビになってしまいます。

以上のように、角栓が目立ちやすい人、さらに悪化して大人ニキビができやすい人とは、角質や皮脂がたまりやすい人だといえます。

具体的には
・ターンオーバーが乱れた人
・皮脂の分泌が多い人
が挙げられます。

ターンオーバーが乱れた人とは?行うべき対策


ターンオーバーが乱れる原因は、環境や生活の中にあるといわれています。
紫外線・乾燥・ストレス・疲労・睡眠不足・運動不足・冷え・食生活の乱れ・ムリなダイエット・喫煙・過度の飲酒などが挙げられます。

この中で、自分の心掛けによって避けられるものもあるので、そういったものに関してはできるだけ努力していきたいですね。

ターンオーバーが整っていれば、古い角質が自然にはがれ落ち、新しくキレイな肌細胞があらわれて…が、繰り返され常に健康的な肌を保つことができます。

しかし何かの事情でターンオーバーのサイクルが乱れていると、肌の新陳代謝がうまくいかなくなります。角質細胞が未完成なため、はがれ落ちることができずに毛穴にたまり、角栓の原因となります。

また肌の上に残った古い角質は、顔色をくすんで見せることになります。

このように角栓や肌のくすみが目立ち始めたということは、ターンオーバーが乱れているというサインなので、早めにケアをして、正しいサイクルを取り戻すようにしましょう。

角栓が目立ち始めたからといって、「汚れを取りたい!」という思いから、洗浄力の強い洗顔料を使ったり、何回も洗顔をしたり、強い摩擦で洗ったりということがないようにしましょう。

洗い過ぎることや摩擦により、本来必要な皮脂を奪うことによる乾燥や、肌を傷つけて健全な角質をはがすという危険性があります。このような肌には、あわてて作られた未熟な角質細胞が発生してしまいます。

ですからまずは肌に穏やかなタイプの洗顔料を選ぶことが大切です。洗浄力が弱いものや、添加物が少なめで、肌にあまり刺激を与えないものを選びましょう。

洗顔の時は洗顔料を手のひらに取り、水を加えてしっかりと泡立て、こすらないようにして顔に泡を載せていくイメージで優しく洗います。すすぎは、泡が残らないようにしっかりとすすぎます。

流し終わったら、清潔なタオルで優しく水分を拭き取ります。

それから毛穴にある余分な角栓を優しく取り除くケアをしていきます。こちらのケア用品も、肌にやさしいもの選ぶようにしましょう。

続けていくことによって肌の調子がよくなってくるでしょう。ターンオーバーが整えば、角栓も目立つ前の段階で自然に排出されていくはずです。

とくに何のケアをしなくても、角栓が気にならなくなっていくのです。

皮脂が多い人とは?行うべき対策

皮脂の分泌が多い人も、毛穴に皮脂がたまるため、角質ができやすいタイプです。

・ホルモンバランスによる影響
皮脂の分泌が多くなる原因のひとつに、ホルモンバランスによる影響が挙げられます。女性の体では、何種類かの女性ホルモンと、微量の男性ホルモンが存在します。

心身にストレスを受けると、そのバランスが崩れ、男性ホルモンが優位に働くようになります。男性ホルモンは皮脂の分泌を促す働きがあるので、皮脂が多く分泌されることになります。

女性ホルモンのうちでも、排卵後から月経までに多く分泌される「黄体ホルモン」も、皮脂を増やす働きがあります。月経のサイクルの時期によって、吹き出物やテカリが目立つときがあるのはこのためです。

また男性ホルモンは、肌の角化をすすめる作用があるので、毛穴の角質をより硬くごわごわにし、角栓としてたまりやすくしているともいえます。

このように、緊張・疲労・睡眠不足などのストレスによるホルモンバランスの乱れや、月経周期の影響で皮脂が過剰に分泌されることで、目立つ角栓ができやすくなるのです。

ですからホルモンバランスが乱れないように、ストレスをためない、健康的な生活を送ることが大切です。規則正しい生活・バランスのよい食事・十分な睡眠などを心掛けましょう。

月経周期的に皮脂が多くなりそうなときは、皮脂を抑えるビタミンC誘導体入りのスキンケア用品を使う、あぶらとり紙を携帯し皮脂をオフするなどの対策をしましょう。

・油脂の多い食生活
次に挙げられる原因として、食事で油脂を多く摂っていることが挙げられます。
揚げ物、肉の脂身など油脂分の多いものを好んで食べる人も、皮脂が多くなりがちです。

油脂分を適度に摂ることは、エネルギー源でもあり、体の一部にもなり、肌にツヤを出すというよい面があります。しかし多過ぎると皮脂の分泌が過剰になり、角栓やニキビを招きます。

健康にもよくないと言われています。

栄養バランスを意識して、肉・魚・緑黄色野菜などもよく食べるようにしましょう。

どうしても角栓を取り除きたいときは、美容皮膚科での治療を

「どうしてもこの角栓を消したい」というときは、クリニックの美容皮膚科での治療を受けてみるとよいでしょう。

・ケミカルピーリング
古くなった角質を取り除き、ターンオーバーを改善するものです。市販のピーリング剤とは異なり、その人の肌や症状にあわせた配合で行われます。

肌のコラーゲンが増え、若返り効果があります。ニキビの原因であるアクネ菌を殺菌し、皮脂を抑制、毛穴詰まりをきれいにします。化粧ノリがよくなります。

・イオン導入
弱い電流によって、美容成分を肌に浸透させるものです。

抗酸化作用とニキビ対策になるビタミンC、美白効果のトラネキサム酸、毛穴を引き締める効果があるグリシルグリシンなどが使われます。痛みはありません。

・レーザー治療
目的の位置にカーボンを塗って、レーザーをあてるものです。

毛穴の角栓を取り除き、開いた毛穴を引き締める効果があります。2~3日の間、赤みや刺激が、1週間ほどざらつきが感じられることがあります。

(まとめ)角栓ができやすい体質でも、ケアと予防で目立たなくすることができます

1.角栓は角質と皮脂が混ざってできている
2.ターンオーバーが乱れると角栓ができやすい
3.皮脂が多いと角栓ができやすい
4.たとえ角栓ができやすくても、ケアと予防の対策がある

目立ってしまう毛穴の角栓ですが、人により、できてしまいやすい状況があります。

しかし決してあきらめないで、予防のスキンケアや生活習慣の改善などに取り組んでいくことによって、キレイな肌を取り戻すことができるはずです。