角栓とは角質と皮脂が混ざり合ってできたものです。


毎日きちんとお手入れをしているのにできてしまう毛穴の角栓……。

クレンジングや洗顔をしていても、気がつけば鼻の頭や小鼻に黒いブツブツができていることはないでしょうか?

黒いブツブツがあるとメイクののりも悪くなります。多くの女性が肌トラブルの1つとしてこの角栓に悩まされています。

毛穴がニキビのようになって目立つと気になりますよね。かといって赤みやかゆみが伴うわけではないので、「しばらくすればなくなるだろう……」なんて考えて放っておいたままのかたも多いかもしれません。

どうやってケアしていいのかわからない方も多いかもしれません。ついつい職場の同僚の肌をこっそりチェックして、毛穴がなく、とてもきれいな肌だとショックを受けてしまったなんでこともあるのではないでしょうか。

角栓が体にできる部位で一番目立つ場所は顔です。顔にできると人目も気になりますし、さらに肌の綺麗さは見た目年齢を左右します。なめらかな肌だと実際の年齢よりぐっと若く見えますよね。

そのためにも日常から毛穴が詰まらないようにケアをすることが大切です。

また、毛穴が詰まりやすく、角栓ができやすい人とそうでない人の差はあるのでしょうか?

毛穴の角栓がどうしてできてしまうのか、その原因や症状、また繰り返さないために予防する方法を詳しくご紹介します。

顔にできる角栓をどうやって除去すればいいのでしょうか


除去してもまたすぐ出来てしまう角栓はいったいどうやったらなくなるのでしょうか?繰り返す角栓の悩みを断ち切るために、まずは角栓ができるメカニズムを考えてみます。

毛穴に詰まった汚れが角栓と思っている方が多いかもしれませんが、そうではありません。また、角栓は外部からやってきた汚れでもありません。

正しく理解することで毛穴の角栓を解消することに役立てましょう。

角栓ができるメカニズムとは?

毛穴の通りは一方通行のため、外から中に何かが入ってくることはほとんどありません。毛穴の汚れは肌の内側から外へ排出されるべきものが、正常に排出されずに詰まっているものなのです。

角栓の成分

角栓の成分は約7割がタンパク質で、3割が脂質となります。タンパク質=角質、脂質=皮脂のことです。「角栓=油」と思っている人もいるかもしれませんが、意外に皮脂よりもタンパク質の割合の方が多いのです。

ですから、角栓を取り除くには皮脂の汚れに対してではなく、角質=肌に対してアプローチしていくことが重要となります。

角質とは

一般的に「角質」と呼んでいるのは、表皮の層の中でも最外層にある、皮膚の表面を覆っている「角質細胞」です。表皮のいちばん内側の基底層で、細胞分裂によって毎日新しい「角化細胞(ケラチノサイト)」が生成されています。

皮膚を構成する主細胞であるケラチン生成細胞が後から分裂する細胞にだんだんと押し上げられて角層に達し、角層細胞に変化します。その後、年齢や環境などによって異なりますが、約2週間かけて角層のいちばん上に達し、少しずつ自然に剥がれ落ちます。

この表皮の営みを「角化」または「ターンオーバー」と呼びます。基底層で新しいケラチノサイトが生まれてから剥がれ落ちるまでが約4週間の周期で繰り返されています。

表皮は厚さが約0.2ミリのとても薄い膜でできています。肌の皮膚のいちばん外側にあり、外部からの異物の侵入や体の水分の蒸散を防ぐバリアとなって、内部を保護しています。

表皮の構造は肌の外側から「角層」、「顆粒層」、「有棘層」、「基底層」の4つの層から形成されていて、その大部分をケラチノサイトと、それが変化した細胞が占めています。

肌の表皮の最表面にある角質層の機能

角質層の暑さは0.02ミリ、ラップ1枚程度の非常に薄い膜です。しかし、人体のバリア機能と保湿機能という大変重要な役割を果たしています。

肌のバリア機能とは

1.肌(皮膚)の表面から、ホコリや菌などの外部刺激が体内に入るのを防ぐ
2.体の水分が、体外に過剰に蒸散されるのを防いで体が乾燥しないようにする

人は角質層を失うと、外的刺激によるダメージや水分の喪失によって、24時間も生存できないといわれるほど大切な役割を担っています。

このように、角化によって表皮の細胞が生まれ変わることで、表皮はターンオーバーを行っています。正常なターンオーバーが行われれば、美肌の維持はもちろん、角質層を担っている「バリア機能」と「水分保持機能」によって健やかな肌を保つことができます。

残り3割の皮脂の役割

角質層の保湿成分のうち、皮脂が果たしている役割は2〜3%程度になります。皮脂と汗が混ざり合ってできた皮脂膜は角質層の表面を弱酸性に保ち、細胞の繁殖を抑えています。また、皮膚の最表面では、皮膚常在菌が皮脂、汗などを使い、皮脂膜や保湿成分・グリセリンの保護膜で皮膚を覆い、守っています。

健康な肌と荒れた肌の違い

健康な肌と荒れた肌の違いは、「角質の剥がれ方」が違います。

健康な肌は角質が毎日少しずつ剥がれ落ちていきます。肌が荒れているとうまく剥がれ落ちることができず、まとまった塊となって剥がれ落ちます。もしくは、うまく肌から落ちることができず、くっ付いたままの状態になります。

肌荒れが起きると、顔の表面が白く粉を吹いたように見えるのはこの現象が起きているからです。うまく剥がれ落ちずに肌に残った角質は、毛穴に詰まって変化します。

毛穴は皮脂の通り道ですので、古い角質と混ざり合って、角質は大きな塊となります。これが角栓です。

一方で健康な肌は柔らかく、角質や皮脂がスムーズに押し出され、毛穴はきちんと閉じることができます。しかし、肌が硬くなると毛穴は伸縮しづらくなり、ゴワゴワな肌の毛穴は皮脂と角質の排出をスムーズに行えません。

このため、角栓ができてしまうのです。

毛穴が詰まるもう一つの理由

健康な肌はふっくらとして柔らかく、毛穴もピッタリと閉じています。肌が荒れるとゴワゴワに硬くなり、柔軟性を失って角質や皮脂の排出がうまくできなくなります。

毛穴が硬くなり、皮脂が毛穴の内部にたまり、その皮脂が酸化すると炎症を起こしダメージを与えます。毛穴の内側が荒れて、角質が塊となって剥がれるようになり、毛穴に皮脂が詰まるということになります。

顔にできる角栓の対策方法


まずは、硬くなってゴワゴワした肌を柔らかくして、肌荒れをなくすことが重要です。

肌の水分量がなくなると皮膚は硬くなります。毛穴は伸縮をしづらくなり、開いてしまい、毛穴が詰まりやすくなります。

1.クレンジングと洗顔
洗浄力の強いクレンジングは肌に必要な保湿成分も洗い流してしまいます。まずは洗浄力の強いものから肌に負担の少ないタイプに変えましょう。

洗浄力の強いものから順に、「オイルクレンジング>拭き取りシートタイプ>ジェル状クレンジング>クリームクレンジング>ミルククレンジング」となります。

洗顔料も同様です。ゴシゴシと強くこすると肌に負担がかかります。「やさしく、丁寧に」を心がけましょう。すすぎのお湯の温度も重要です。熱すぎると皮膚から水分や皮脂が奪われてしまいます。ぬるま湯ですすぐようにしてください。

2.保湿対策
肌は乾燥するとカサカサしているイメージがありますが、荒れた肌を守ろうとして、皮脂が過剰に分泌されます。その皮脂が毛穴に詰まって酸化すると黒ずみの原因となります。

ですから、毛穴の角栓が気になる人は皮脂が過剰に分泌されていることが多いです。そうすると保湿をあまりせずにケアしているかもしれません。しかし、乾燥すると皮脂が過剰に分泌されるようになるので、反対に保湿対策が必要になります。

スキンケアアイテムで保湿重視のものを使用するようにしましょう。

角栓ができるのを繰り返さないために

鏡をのぞいて毛穴に角栓あると、ついつい無理やり抜いていませんか?実は角栓は抜いてもまた繰り返し角栓ができるので意味がありません。

それどころか、角栓を無理やり取り除くと、毛穴の内側にまだ必要だった角質も一緒に剥がしてしまいます。角栓を抜いた毛穴は代謝が活発になり、次の角栓ができる期間が早くなって、よりいっそう角栓ができやすい状態になります。

角栓を取り除いても、肌荒れや肌が硬いままでは、繰り返し角栓ができるだけです。角栓がいつまでたってもなくならないのはターンオーバー(代謝)が活発な状態が続き、角栓の材料となる角質が出続けているためです。

また、角栓ができる肌はすでに痛んでいる肌です。通常のケアより肌によりやさしくケアすることを心がけましょう。

肌や毛穴が受けるダメージが減って、肌が健やかな状態になると、ターンオーバーが正常な状態に戻ります。

それにより毛穴から排出される角質の量が減ってくるので、角栓は自然とできなくなります。今できている角栓も自然に押し出されて徐々になくなります。

毛穴を無理やりいじったりせずに、肌を健やかにすることを目標にすることで毛穴の角栓はきちんと改善されるでしょう。

(まとめ)顔にできる角栓の対策方法

1.スキンケアを保湿重視にし、肌を柔らかく健やかに保つ
2.クレンジングと洗顔方法を見直す
3.角栓を無理やり除去しても意味がない

毛穴の角栓ができている人というのはすでに皮膚が荒れてダメージを受けている状態です。また、今ある角栓を除去しても繰り返しできてしまいます。

まずは、「肌を柔らかく、健やかに保つこと」を意識して、徹底的に肌に優しいケアを実践してみてください。

肌のターンオーバーが正常になると自然と角栓は解消されます。また、きれいな毛穴を保つためには、今ある角栓を取り除いて、角栓ができることを繰り返さないためのお手入れが必要です。

「肌に丁寧に優しく」を意識して、洗顔とクレンジング方法を見直し、肌の保湿を心がけ、顔に角栓のないすべすべな美肌を目指しましょう。