いちご鼻は、鼻の毛穴詰まりや黒ずみが原因です


毎晩、就寝前のスキンケアのときは、鏡を見ながら素顔で肌をチェックする時間です。
そんなあるとき、何かイヤなものが見えてしまった…

鼻の頭にポツポツと、目立つ毛穴が散らばっているではありませんか。
そのために、まるで鼻全体がいちごのように見えてしまう。

このように鼻の毛穴が目立っていて、まるで鼻自体がいちごのように見えることを「いちご鼻」といいます。

とりあえず人前に出るときには、ファンデーションを上手に塗ってカバーできるのでしょうが、でも「どうにかしてこのポツポツをなくして、スベスベの肌を取り戻したい」と思うことでしょう。

自分なりにクレンジングや洗顔に気をつけてみても少しも改善しない、もしくは悪化しているなんてこともあるかもしれません。

それはいちご鼻についてきちんと理解しておらず、間違ったケアを行っているからではないでしょうか。
まずはいちご鼻はどのようにしてできてしまうのかを理解したうえで、毎日のスキンケアを行っていきましょう。

それがいちご鼻解消への近道といえます。

いちご鼻にはタイプがあります


では、自分のいちご鼻の毛穴をよく観察してみてください。どうなっていますか?

(1)毛穴に何かが詰まってザラザラしている。透明、白色または黒ずんでいる
(2)毛穴に何も詰まっておらず、ざらざらしてはいないが、毛穴の周りがシミのように茶色く着色している

このうちのどちらでしょうか。両方が混在している場合もあるかもしれません。

(1)の毛穴に何かが詰まっているように見えるのは「詰まり毛穴」タイプです。
毛穴に詰まっているものは「角栓」といいます。

(2)のシミのようなものがついた毛穴は「メラニン毛穴」タイプです。
毛穴の周りにメラニン色素が沈着しているものです。

これらがポツポツと目立つことで、鼻がいちごのように見えてしまうのです。

それぞれのタイプは成り立ちが異なります。くわしく見ていきましょう。

詰まり毛穴のいちご鼻ができるまで

いちご鼻の毛穴の一つである詰まり毛穴。この詰まっているものは「角栓」と呼ばれるものです。

角栓は、皮脂と古い角質が毛穴の中で固まったものです。成分の割合はタンパク質が70%、脂肪が30%となっています。

最初は透明や白色ですが、時間が経つと空気に触れて酸化し、汚れも付着してくることで黒ずんできます。
鼻に角栓が目立ってくると、鼻がいちごのように見えてきます。

では、この角栓ができる過程について説明しましょう。

まず皮脂についてですが、テカリやべたつきの原因ともなり嫌われやすいのですが、本来は私たちの体で重要な役割をしているものです。

皮脂は、毛穴にある皮脂腺の出口から分泌され、肌表面にのびて広がり体を守っています。
肌の内側からは水分が蒸発するのを防ぎ、外側からの刺激や細菌などの侵入物から保護しています。

どういうことかというと、例えば肌が乾燥したままだと、やがて小さな亀裂ができ、そのままでは体内の水分がどんどん蒸発してしまいます。

またその亀裂に外からの異物、細菌、アレルギー物質が入り込んだり、温度差や圧迫などの刺激を受けたりする危険性があります。

そうなってはならないので、バリアの機能を果たすため、皮脂が分泌されているのです。

この皮脂がバランスよい量で分泌されていればよいのですが、過剰に分泌されると肌にテカリやべたつきとして表れます。

毛穴にたまってしまうと、角質と混ざって角栓になります。角栓は大きくなっていくので、より毛穴が目立つようになります。いちご鼻はこのようにしてできるのです。

また、肌が乾燥しているときには、水分の蒸発を防ぐために応急処置で皮脂が分泌して、バリアをつくろうとします。

肌がカサカサと乾燥気味なのに、一部があぶらっぽくなったり、角栓ができていたりするのはこのためです。
乾燥が皮脂の過剰分泌を招き、その結果角栓ができていちご鼻になるということもあるのです。

角栓の一方のもとである、角質について説明しましょう。

体のほかの部分と同じように、肌でも新陳代謝を繰り返しています。これを「ターンオーバー」といいます。

肌の奥の層で、新しい細胞が生まれて次第に表面に出てきます。もとあった表面の「角質」は押し出されて、垢となってはがれ落ち排出されていきます。

このようにターンオーバーが順調であれば、次々とよい細胞が生まれて、健康な肌が生まれてきます。
しかし、何か支障があってターンオーバーが乱れると、細胞の生産がうまくいかなくなります。

未熟な細胞がそのまま角質に成長すると、そのあと時期になってもキレイに排出されずに肌に残ってしまいます。

この残ってしまった古い角質が、毛穴の中に入り込むことがあります。毛穴自体の角質であれば、排出されずに毛穴の中に残ります。

こうして、古い角質細胞が毛穴にたまっていきます。そして、毛穴に分泌の出口がある皮脂と混ざり、固まってしまうのです。

また、角質の破片が毛穴の出口をふさぐこともあり、皮脂は肌への出口を失います。
こうして角栓ができあがり、大きくなっていくのです。

メラニンによる黒ずみ毛穴ができるまで


メラニン毛穴は、毛穴の周囲にメラニン色素がシミとして残ってしまったものです。

通常であれば角質と同様、日数が経てば自然に排出されていくのですが、ターンオーバーが順調でないといつまでも肌に残ってしまいポツポツと見えてしまうのです。

一般的にシミ、ソバカスや日焼けなどで嫌われもののメラニン色素ですが、本当は私たちの体を守るために重要な役割を持っています。

肌が紫外線を浴びたときに、これ以上のダメージを防ごうとして肌の表側の層「表皮」に発生するのです。

もしもメラニン色素でカバーしていなければ、紫外線が肌の奥まで届いてしまうことで、日焼けによるさまざまな影響が考えられます。

例を挙げると、ひどい炎症、水ぶくれ、肌細胞の破壊やDNAの損傷などが考えられますが、肌表面にメラニンがあることでこれらを防いでいるのです。

メラニン色素が発生する様子をみてみましょう。
肌に紫外線が当たると、肌の奥のほうにある物質「メラノサイト」がメラニン色素を作ります。

やがてターンオーバーによって、メラニン色素を含んだ細胞が肌の表面に出てくることで、私たちの体が守られるのです。

このあと、通常であればこのメラニン色素は新陳代謝によって排出され、次第に薄くなってやがて消えていくのですが、何かの事情で残ってしまうとシミとなって肌を茶色く見せます。

黒ずんで見えることもあり、これが鼻において集中すると、いちご鼻になるというわけです。

では、なぜ鼻の毛穴にメラニン色素が集中するのでしょうか?
それには鼻特有の、さまざまな理由が考えられます。

まず、鼻は顔の中でも飛び出ていて高い位置にあり、日光に当たりやすいことが挙げられます。

また、鼻のあたりはとくに皮脂の分泌が多いのですが、皮脂が紫外線を浴びると活性酸素が発生し、メラニン色素が発生しやすくなることも理由の一つです。

加えて、日焼け止めやUV効果のある化粧品を使って対策をしていても、鼻は皮脂腺や汗腺が発達していて皮脂や汗の分泌が多く流されてしまうことで効果が薄れるのです。

また、いちご鼻に角栓詰まりが同時にある場合、これを解消しようとして強引なケアをしていませんか?

ピンや爪など使って角栓を取り除く、はがすタイプの毛穴パックを行うなど頻繁にしていると、肌を傷つけ結果として炎症を起こすことがあります。すると、刺激のためメラニン色素が発生しやすくなります。

ほかにも、普段の生活の中でも
・鼻をかんだり、偶然に何かに触れたりと摩擦や刺激が起きやすい
・紫外線を受けやすい
・皮脂の分泌が多いので、ターンオーバーが乱れやすい
などの要因が挙げられます。

これらの理由で、鼻は様々なダメージを受けるので、メラニンが発生しやすく排出されづらくなり、毛穴の黒ずみとしていつまでも残りやすいのです。その結果としていちご鼻になっていくのです。

ターンオーバーを整えて、いちご鼻対策を

両方のタイプのいちご鼻ですが、古い角質やメラニンが排出されずに残っているということが原因で、いずれもターンオーバーの乱れに問題があるようです。

ですからターンオーバーを整えて、よい肌細胞を生産し、不要なものは自然に排出できるようになれば、毛穴の状態が改善されていちご鼻が解消されていくでしょう。

ターンオーバーを整えるためのポイントを挙げていきます。

・十分な睡眠をとる
睡眠不足はホルモンバランスの乱れや体調不良を招きます。また、肌は睡眠中につくられているともいわれています。美肌のためにはしっかり眠るようにしましょう。

・タンパク質、ビタミン、ミネラル豊富な、バランスがよい食生活をする
肌は食べた物からつくられています。肌はタンパク質からできており、ビタミンやミネラルは肌細胞の生成を助けるものです。ビタミンCは美白効果も期待できます。

・紫外線対策を怠らない
曇りの日でも紫外線が降りそそいでいます。メラニン色素を増やさないためにも、紫外線対策を怠らないようにしましょう。

やってはいけない、いちご鼻のNGケア

・洗顔し過ぎるのはNG
いちご鼻を解消するためには、角質や皮脂を落とせばよいと思って洗い過ぎてはいませんか?
熱すぎるお湯、洗浄力が強過ぎる洗顔料、手や洗顔ブラシでゴシゴシこするなどはNGです。

刺激や摩擦により肌を傷つけることで、メラニンの色素沈着を招くことがあります。
洗い過ぎにより乾燥した肌を守ろうとして、余分に皮脂が分泌されてしまうこともあります。

これらが毛穴を目立たせて、いちご鼻の原因となるのです。
洗顔は、ほどよい洗浄力の洗顔料を選び、優しいタッチで行うようにしましょう。

・はがすタイプの毛穴パック、ピンや指先で頻繁に角栓除去のケアをするのはNG

はがすタイプの毛穴パックは、角栓と同時に周囲の必要な角質も取り去ってしまいます。ピンや指先で角栓を取り除くときも肌を傷つけています。
これらのダメージにより、ターンオーバーの乱れを招いてしまいます。

角栓は無理やり引き抜くよりも、ターンオーバーを整えることで自然な排出を目指しましょう。

(まとめ)いちご鼻は、毛穴の角栓詰まりやメラニンで黒ずむことが原因で起こります

1.いちご鼻の毛穴の種類
2.角栓詰まり毛穴のいちご鼻
3.メラニンによる黒ずみ毛穴のいちご鼻
4.ターンオーバーを整えていちご鼻対策を

いちご鼻は、毛穴に角質と皮脂が固まってできた角栓が詰まったり、メラニン色素が沈着したりすることで起こります。
ターンオーバーを整え、肌環境をよくすることで、いちご鼻の改善と予防を目指しましょう。