乾燥肌はセラミドが不足した状態です


粉を吹いたようにカサカサ乾燥している肌は、皮膚の一番表面にある角質層が破壊されている状態です。これを乾燥肌といいますが、お肌が乾燥するのは角質層内の水分不足によることが原因です。

角質層は、いくつもの角質細胞が重なっています。その角質細胞同士のすき間を満たしているのが細胞間脂質です。

細胞間脂質は、乾燥や外部のホコリや雑菌などの侵入を防いで、肌荒れを引き起こす刺激からお肌を守るバリア機能と、水分を蓄えてお肌を保湿する役割を持っています。

細胞間脂質は、おもにセラミド、遊離脂肪酸、コレステロールなどの物質で構成されており、その半分を占めるのがセラミドです。セラミドは、お肌の水分を保持して潤いや柔軟性をキープする重要な存在です。

しかしセラミドは年齢を重ねることで減少していくことが分かっています。赤ちゃんの時がセラミドの産出ピークで、30歳を超えるとかなり減少します。50歳では20代の約半分ものセラミドが減少するといわれています。

乾燥肌は、シミ、シワ、たるみ、ほうれい線、くすみなどのお肌の老化を早める原因でもあります。年齢だからとあきらめずに、セラミドを減少させず、補っていくスキンケアで美肌を目指しましょう。

セラミドを流出させない正しいスキンケア

お肌の潤いをキープするために欠かせないセラミドは、残念なことに加齢によって減少していきます。そのため、毎日のスキンケアでセラミドを守り、また補っていくことが大切です。

しかし、間違った方法でクレンジングや洗顔をし続けていると、お肌の新陳代謝といわれるターンオーバーのサイクルが乱れてしまい、お肌は荒れた状態になってしまいます。

ターンオーバーは約28日周期が美肌をつくるサイクルといわれています。しかしサイクルが乱れてしまうと、角質層内のセラミドなど細胞間脂質の量が減り質も低くなり、アミノ酸含有量も少なくなるといわれています。

角質層内の大切な成分が質も量も低下した状態では、毎日のスキンケアで、念入りに化粧水や美容液をつけても皮膚の中へ吸収されにくくなるため、お肌はますます乾燥してしまうのです。

乾燥肌を予防するクレンジング剤、洗顔料の選び方


お肌の乾燥を予防、改善するためには、角質層内のセラミドを流出させず、積極的に補うスキンケアを毎日行うことが大切です。そのためには、正しい方法のクレンジング、洗顔、保湿ケアを身につけることが重要です。

まずはクレンジングと洗顔です。
クレンジング剤と洗顔料はどのようにして選んでいますか?これまで何となく使っていた人はここで一度見直してみましょう。

乾燥肌を予防、改善するためのクレンジングと洗顔料を選ぶポイントは、合成界面活性剤の有無です。合成界面活性剤はメイクや日焼け止めに入っている油分を落とすための洗浄剤です。

合成界面活性剤が多量に配合されているクレンジング剤はメイクが素早く落ちて快適な使い心地ですが、お肌への負担も大きく、角質層内にあるセラミドも一緒に洗い流してしまうともいわれています。

合成界面活性剤が多量に入ったクレンジング剤を毎日使っていては、ただでさえ加齢とともに減少していくセラミドがさらに激減していく一方です。

セラミドが減少するということは、お肌のバリア機能も低下して、乾燥肌はもちろん、さまざまな肌トラブルを引き起こす原因にもつながります。

健康で美しいお肌を目指すのであれば、合成界面活性剤を少なく抑えたクレンジング剤を使うことが大切です。オススメは、クリームタイプのクレンジング剤です。

クリームタイプはさまざまなクレンジング剤がある中でも合成界面活性剤の配合量が少なく、乾燥肌や敏感肌でも潤いを守りながらメイクをオフすることができるので安心して使うことができます。

逆に乾燥肌が使用を控えたいのが、オイルタイプと拭き取るシートタイプです。オイルタイプは手軽に素早くメイクをオフできるので人気ですが、合成界面活性剤の配合量がとても多く毎日使いには向いていません。

シートタイプは合成界面活性剤の配合量が多いうえに、メイクを拭き取る際のシートとの摩擦でお肌を傷つけてしまうことがあります。いずれも、濃いメイクの日などに使う程度にしておきましょう。

次に洗顔料ですが、クレンジング剤と同じく選ぶ際には、合成界面活性剤がポイントになります。

洗顔料は毎日分泌される皮脂汚れ、お肌に付着した空気中の細菌やホコリを落とすのが目的です。合成界面活性剤が配合されていなくても汚れは落とし切ることが可能です。

洗顔料もさまざまなタイプがありますが、合成界面活性剤や、合成着色料、香料、防腐剤、アルコールなど余計なものが入っていない、シンプルな洗顔料がオススメです。

合成界面活性剤にはたくさんの種類がありますが、商品パッケージの成分表示には「合成界面活性剤」とは記載されていません。

よく使用されるものには「ラウリル硫酸~」「ステアリン酸~」などの名前で表示されているので、商品を選ぶ際には成分を調べて購入するとよいでしょう。

乾燥肌を予防する正しいクレンジング、洗顔方法

間違ったクレンジング、洗顔を続けていると、お肌の潤いには欠かせないセラミドを流出し、お肌のバリア機能が低下してしまいます。その結果、乾燥肌を招き、お肌の老化も進行させてしまいます。

セラミドを流出させない、正しいクレンジング、洗顔方法を覚えましょう。

正しいクレンジング方法です。
クリームタイプのクレンジング剤を使ったクレンジングの方法を紹介します。

1.あらかじめ石けんで洗った清潔な乾いた手に、クレンジング剤を取ります。

2.皮脂量の多いTゾーンからクレンジング剤を載せて、指をクルクルと回しながらメイクとなじませます。次にフェエイスライン、頬、最後に皮膚の薄い目元、口元にクレンジング剤を載せます。

3.クルクルとクレンジング剤をなじませていくと、指がふっと軽くなる瞬間があるので、それを合図にぬるま湯でしっかりと流します。高温のお湯はお肌に必要な皮脂までも流してしまうので使いません。

次に正しい洗顔方法です。
1.石けんで洗浄した清潔な手に、洗顔料を取り、ぬるま湯を加えながらたっぷりの泡をつくります。泡立て用のネットを使うと簡単にモコモコの泡が作れます。

2.たっぷりの泡を皮脂の多いTゾーンから載せていきます。たっぷりの泡をクッションにして、お肌をこすらずに泡をクルクルとなでるようにして汚れを落としていきます。

次にフェイスライン、最後は皮膚の薄い目元、口元に泡を載せて洗います。力を入れてこすり洗いする必要はありません。たっぷりの泡が汚れを吸着してお肌をキレイにします。

3.ぬるま湯でしっかりとすすぎます。髪の毛の生え際や小鼻などは洗顔料が残りやすい部分なので意識して流しましょう。ゴシゴシとこすらずに、お湯を優しく当てながらすすぎます。

4.清潔な柔らかいタオルで、優しくお肌に押し当てるように水分を吸い取ります。ゴシゴシこすらずに、軽く押さえるように拭きましょう。

乾燥肌を予防する正しい保湿ケア


洗顔後はすぐに保湿ケアを行います。手順は化粧水、美容液、乳液、クリームが一般的な流れです。ただ化粧品メーカーによって異なる場合があるので、確認をしてから行ってください。

保湿ケアで使用する化粧品は、角質層に存在する潤い成分のセラミドが配合されたものを選びましょう。
セラミドはさまざまな種類があります。一部を紹介しましょう。

・セラミド1…紫外線、摩擦などの外部の刺激からお肌を守るバリア機能をサポートします。

・セラミド2…人のお肌にもっとも多く含まれているセラミドといわれています。保湿機能をサポートする働きがあります。

・セラミド3…保湿機能、シワを改善する機能があります。

・セラミド4、セラミド5…角質層内のバリア機能をつくる働きがあります。

・セラミド6…水分を保持する機能、お肌の新陳代謝といわれるターンオーバーの促進、シワを改善する機能を持っています。

ほかにもたくさんの種類のセラミドが存在しているといわれています。乾燥肌の改善、予防には特にセラミド1、3、6が配合された化粧品を選ぶと良いでしょう。

セラミドの他にも、お肌のハリと弾力性を支えるコラーゲン、ヒアルロン酸が配合された化粧品もオススメです。もともと人の皮膚に存在している成分で、若々しいお肌を目指すためには欠かせません。

しかしコラーゲンもヒアルロン酸も、加齢とともに減少していく成分です。毎日のスキンケアで積極的に補うことでハリとツヤのある健康的なお肌をキープすることができます。

保湿ケアのコツは、化粧水や美容液を2〜3回に分けて重ねぬりすることです。1回塗って、乾き切らないタイミングで2回目、3回目を丁寧に重ねぬりしていきましょう。

一度に大量の化粧水や美容液をつけるよりも、数回に分けた方が角質層へじんわりと浸透して保湿作用がアップするといわれています。ぜひ試してみてください。

乾燥肌の予防と改善は紫外線対策が必須

紫外線は一年中降り注いでおり、お肌が浴びると大きなダメージとなります。お肌の乾燥はもちろん、シミやシワ、ほうれい線などお肌の老化を招くことにもつながります。

紫外線は人の目には見えませんが、お肌に届く紫外線はUV-AとUV-Bがあります。UV-Aはお肌の中の真皮にまで届き、エラスチンやコラーゲンにダメージを与え、その結果、弾力がなくなりシワをつくります。

UV-Aはガラスを通過して室内にまで届きます。そのため室内であっても紫外線対策は必要です。

UV-Bは角質層にある表皮にダメージを与えます。そのためお肌の新陳代謝といわれるターンオーバーを乱し、乾燥や肌荒れを引き起こします。また黒く日焼けするのはUV-Bの影響です。

紫外線は春先から増え始め、夏にピークとなります。冬は夏の半分程度にはなりますが、それでも一年中降り注いでいます。美肌を目指すのであれば一年中、紫外線対策は必要です。

日ごろの紫外線対策には、日焼け止めを小まめに塗ることがもっとも手軽で継続しやすいでしょう。日焼け止めは汗で流れたり、時間が経つと劣化したりするため、塗り直すことが大切なのです

(まとめ)毎日のスキンケアでセラミドを守り、乾燥肌を予防しよう

1.乾燥肌を予防するクレンジング剤、洗顔料の選び方
2.乾燥肌を予防する正しいクレンジング、洗顔方法
3.乾燥肌を予防する正しい保湿ケア

お肌の潤い成分のセラミドは間違ったスキンケアで、どんどん流出してしまいます。これまでの洗顔、クレンジングを見直して、健康で美しいお肌を取り戻しましょう。