メイクをした日は、乾燥肌でもダブル洗顔が必要です


ダブル洗顔とは、クレンジング剤でメイクや日焼け止めなどの油分を落とした後に、洗顔料を使って顔を洗うことをいいます。
洗顔料を使って2回洗うことではありません。

お風呂に入った時に、体は1回しか洗わないのに、どうして顔は2回洗う必要があるの?と不思議に思っている人もいるのではないでしょうか。
最近では、ダブル洗顔をしない美容家も増えているそうです。

常にカサカサの乾燥肌の人は、弱っている皮膚をダブル洗顔することに抵抗があるという人もいます。

ちなみに、ダブル洗顔を習慣として行っているのは、日本人独自の洗顔方法で、西洋人はほとんどしないそうです。とくに白人のお肌は、日本人に比べて約20%も皮脂の分泌量が少ないことが、その理由かもしれません。

「普段からメイク崩れを起こすほどの皮脂浮きはない」
「もともとオイリー肌ではない」
といった普通肌や乾燥肌でも、ダブル洗顔をする必要はあるのでしょうか?

今回はダブル洗顔の必要性、クレンジング剤、洗顔料の正しい選び方、正しい洗顔方法などを説明していきます。

乾燥肌を防ぐダブル洗顔の方法

クレンジング剤と洗顔料を使ってそれぞれ1回ずつ、あわせて2回洗うことをダブル洗顔といいます。乾燥肌でもダブル洗顔は必要なの?と悩んでいる人も多いでしょう。

そもそもクレンジング剤と洗顔料は、落とす汚れが異なります。
クレンジング剤はメイクや日焼け止めなどの油分を落とすもので、洗顔料は古くなった角質、余分な皮脂、汗、ほこりや花粉などを落とすものです。

化粧下地やファンデーションなどは密着性の高い油分なので、クレンジング剤を使わなければ落とすことができません。メイク汚れが残ったお肌では、せっかくの保湿ケアで用いる美容成分も浸透しないでしょう。

それどころか不衛生なお肌は、シミやニキビ、乾燥などの肌トラブルを引き起こす原因になるのです。

ダブル洗顔のメリット、デメリット


乾燥肌など肌トラブルが生じていれば、メイクをしていてもダブル洗顔は必ず行わなければいけない、とも言い切れない部分もあります。

ダブル洗顔が向いている人、向いていない人を具体的に見ていきましょう。

ダブル洗顔が向いている人
・メイクが濃い
・毛穴詰まりが目立つ
・もともとオイリー肌
・お肌がテカってメイク崩れを起こす

ダブル洗顔が向いていない人
・メイクが薄い
・乾燥肌
・洗顔後にお肌がつっぱる

また、ダブル洗顔のメリットとデメリットについても考えてみましょう。

ダブル洗顔のメリット
・余分な皮脂や毛穴に詰まった汚れをすっきり洗い落とせる。

・メイクや日焼け止めの油性の汚れはクレンジング剤で、ホコリや古い角質などの水性の汚れは洗顔料で、どちらの汚れもしっかりと落とし切ることができる。

ダブル洗顔のデメリット
・洗い過ぎにより、お肌に必要な皮脂や角質までも流してしまい、乾燥肌などのトラブルを招いてしまう。

・お肌の摩擦が増えるため、肌に負担となり、肌トラブルを引き起こす可能性がある。またお肌の老化を早めてしまう。

・クレンジングと洗顔と2回行うことで時間がかかり、2つの商品が必要なので費用がかさむ。

などが挙げられます。
ダブル洗顔はデメリットの方が多いのですが、クレンジングだけ、洗顔だけ、などとどちらか1つで済ませるのもお肌に余計と負担がかかるようで心配です。

とはいえ、お肌が乾燥してカサカサしているのにダブル洗顔をするのはやはりお肌への負担も大きくなります。その際は、その日のメイクの濃さで判断するのもよいでしょう。

ダブル洗顔の乾燥肌の原因はクレンジング剤の成分

ダブル洗顔のデメリットで特に注目されるのが、お肌に必要な皮脂や角質までも洗い流してしまう点です。これは洗顔を2回行うことが問題ではなく、クレンジング剤のお肌への負担が大きいことが理由です。

クレンジング剤の主な成分は、油分を落とす界面活性剤です。油分と水分を乳化させて混ぜあわせる働きがあり、ほとんどのクレンジング剤に入っています。

界面活性剤より強い洗浄力を持っているのが、科学的に合成して作られた合成界面活性剤です。メイクを素早く落とせるのがメリットですが、お肌へのダメージは相当大きくなります。

合成界面活性剤は、メイクや日焼け止めの油汚れだけを落とすのではなく、お肌の角質層にある角質細胞や細胞間脂質のセラミドなども洗い流してしまうといわれています。

角質層内の天然の保湿成分が十分にあることで、お肌のバリア機能が保たれています。しかし合成界面活性剤が角質層を傷つけてしまうと、お肌のバリア機能は低下し乾燥などさまざまな肌トラブルを招いてしまうのです。

クレンジング剤を選ぶ際には、合成界面活性剤が配合されていないもの、合成界面活性剤の配合量が少ないものがよいでしょう。

その他にも合成着色料、香料、メチルパラペン、エチルパラペン、エデト酸塩などの防腐剤、エタノール、エチルアルコールなどが入っていないものを選びましょう。乾燥肌には刺激が強く、お肌の負担になります。

乾燥肌を予防するクレンジング剤の選び方


クレンジング剤を選ぶ際には、合成界面活性剤の配合量が少ないものを選びましょう。その指標となるポイントを紹介します。

クレンジング剤には、オイル、ジェル、クリームなどさまざまな種類がありますが、タイプによって洗浄力の強さ、お肌への負担の大きさが異なります。

一般的に洗浄力の強い順から、オイルタイプ→シートタイプ→ジェルタイプ→クリームタイプ→ミルクタイプになります。オイルタイプは手軽で素早くメイクをオフできますが合成界面活性剤が多量に入っています。

シートタイプは合成界面活性剤が多量に入っている上、アルコールの配合量も多量です。乾燥肌にアルコールが付着すると刺激を感じる場合があります。また拭き取る際の摩擦でお肌にダメージを与えます。

乾燥肌のクレンジング剤としてオススメはクリームタイプです。クレンジング剤の中でも合成界面活性剤の配合量が少なく、適度な油分を含んでいるため肌との摩擦も起きにくくお肌へのダメージが少ないです。

ナチュラルメイクであれば、クリームクレンジングで十分にメイク汚れが落とし切れます。しかし濃いメイクには、クリームクレンジングの洗浄力は不十分かもしれません。

クレンジングが不足するとお肌に残ったメイク汚れ(油分)が酸化します。そうなるとシミ、くすみの原因になり、お肌の老化を加速させるのです。

また洗浄力が弱いため、ゴシゴシこすって濃いメイクを落とそうとするのもNGです。お肌に負担をかけたくないからと洗浄力の弱いクレンジング剤を使うのは、逆に肌にダメージを与えることになりかねません。

お肌に負担をかけないためには、ナチュラルメイクの日、濃いメイクの日と、メイクの濃さに合わせてクレンジング剤を選び、洗浄力の強いクレンジング剤を毎日使うのはなるべく避けた方がよいでしょう。

それでも毎日しっかりメイクをしている人は、天然由来の植物性オイル配合など、石油由来のミネラルオイルが入っていないオイルクレンジング剤を選ぶことで、お肌への負担を軽減できます。

乾燥肌を予防する洗顔料の選び方

洗顔は、古くなった角質、余分な皮脂、汗、空気中のほこりや花粉などを落とすために行います。

洗顔料にはさまざまなタイプがありますが、乾燥肌の人はお肌と同じpH値の弱酸性タイプがよいでしょう。お肌への刺激が少なく、敏感肌やアトピー肌の人も安心して毎日使用できます。

しかし弱酸性タイプの洗顔料は洗浄力が弱いというデメリットがあります。そのため毛穴に詰まった汚れや古い角質が落とし切れずに、物足りなさを感じる人もいるでしょう。

また弱アルカリ性の洗顔料は、洗浄力が強く、毛穴の奥の汚れもすっきり除去することができます。しかしカサカサの乾燥した肌には刺激が強過ぎる場合もあります。

自分のお肌の状態に合わせて洗顔料を選ぶようにしましょう。また弱アルカリ性の洗顔料を使用した洗顔後は、時間をおかずにすぐに保湿ケアをすることでお肌への負担が軽減されます。

乾燥がひどい時はダブル洗顔を控えましょう

カサカサの乾燥がひどいお肌の時は、思い切ってダブル洗顔をやめてみることも大切です。クレンジング剤には、ダブル洗顔不要アイテムもあります。洗う回数が減ればお肌へのダメージも減ります。

ただダブル洗顔不要のクレンジング剤を使用する際は、目元や口元はポイントメイク専用のリムーバーを使うことをオススメします。

落ちにくいポイントメイクはゴシゴシと力を入れてしまいがちですが、専用のリムーバーを使えば、素早くしっかりと落とすことができるうえ、お肌への負担も軽減されます。

また洗浄力の強いクレンジング剤を使った後は、保湿ケアをしっかり行いダメージからお肌を守ることが大切です。正しい保湿ケアの手順は化粧水、美容液、乳液、クリームの順です。

洗顔が終わったら、たっぷりの化粧水で角質層に水分を与えた後、美容液でお肌を整えます。十分に潤ったお肌を乳液やクリームの油分で水分が蒸発しないようにしっかりと閉じ込めます。

保湿ケアで使用する化粧品は、セラミド(セラミド1・セラミド2・セラミドAP・セラミドNP)、ヒアルロン酸、コラーゲンなどの保湿成分が配合されたものがオススメです。

(まとめ)ダブル洗顔は自分のお肌と相談して行いましょう

1.ダブル洗顔のメリット、デメリット
2.ダブル洗顔の乾燥肌の原因はクレンジング剤の成分
3.乾燥肌を予防するクレンジング剤の選び方
4.乾燥肌を予防する洗顔料の選び方
5.乾燥がひどい時はダブル洗顔を控えましょう

お肌が乾燥しているからといって、メイクをした日は、クレンジングが不要というわけではありません。メイクの油分はクレンジング剤でしか落とせないので、ダブル洗顔は欠かせません。

しかしお肌がひどく乾燥している時は、ナチュラルメイクにして洗浄力の弱いクレンジング剤を使う、またはダブル洗顔が不要のクレンジング剤を使うなどして対応しましょう。