酸で古い角質をはがす美容法なので、肌が少しピリピリします。


「毛穴の角栓が気になるからケアをし過ぎたら、ぱっくりと毛穴が開いてしまって戻らない、なんとかならないかな…」「年齢のせいか、たるみ毛穴が目立って困ってしまう」という悩みはありませんか?

さらには、「最近、肌の色が冴えないので、スキンケアを丹念にしている。でもなかなか解消できない」「ここのところシミやシワが肌のくすみが気になる。以前は美容液でケアすれば数日で回復できたのに…」

などと感じることはありませんか?でも、これを年齢のせいとあきらめないでください。

その対策として、アンチエイジングに効果的で、肌が生まれ変わったようになるという、ケミカルピーリングというものがあります。

美容クリニックで施術が受けられるほか、ピーリング剤が市販されているので自宅でも行えます。

ケミカルピーリングとは、AHA(アルファヒドロキシ酸、フルーツ酸ともいう)やサリチル酸といった薬剤を肌に塗って表面の角質をはがし、皮膚の再生を促すものです。

ピリピリするケミカルピーリング、毛穴への影響


ケミカルピーリングは、新陳代謝が悪くなった角質を取り除き、同時に毛穴汚れを取り除くことができます。

古い角質を除去することで、皮膚を再生させる働きが進み、コラーゲンやエラスチンが増えます。すると肌のハリがよみがえり、毛穴は小さくなり、小ジワも目立たなくなっていくでしょう。

新陳代謝がよくなり、メラニンが速やかに排出されるので、シミやニキビの跡も速く薄くなります。

薬剤が肌に浸透している際に、少しピリピリすることがありますが、これがケミカルピーリングの特徴です。

美容クリニックでは、その人の肌質にあった薬剤を使い、部位によっては濃度を調整して安全に効果的がでるようにしています。個人が自宅で行う場合は、強い痛みや肌の変化に気をつけながら行いましょう。

ケミカルピーリングに使われる薬剤は?

ケミカルピーリングでは、 AHA(アルファヒドロキシ酸)やサリチル酸などが含まれたピーリングを肌に塗っていきます。

AHAは、通称フルーツ酸とも呼ばれています。サトウキビや果実から作られる酸の総称です。ピーリング剤に使われているものに、グリコール酸や乳酸が挙げられます。

グリコール酸は自然界ではサトウキビなどに含まれるものです。化粧品の原料としては、化学処理されたものが使われます。ニキビによる赤みや茶色の色素沈着、凸凹のあるニキビ跡の改善にも効果があるでしょう。

乳酸は、自然界ではさまざまな生物に含まれる成分ですが、化粧品原料としてはデンプンなどをもとに化学的に合成されたものが使われています。マイルドなピーリング効果で、美白目的に適しているでしょう。

サリチル酸は、菌の繁殖を防ぎ、角質を柔らかくする働きがあります。医薬品では、イボやウオノメの除去剤に使われています。

ケミカルピーリング剤としては、従来はエタノールに溶解されていたため刺激が強く、痛みや赤みが多くみられました。

そこで、美容クリニックでは、サリチル酸をマクロゴールという基材に溶かしたものをピーリング剤として使用する「サリチル酸マクロゴールピーリング」が行われています。

角質層以外を傷つけず、炎症も起こしにくくなったものです。

美容クリニックではそれぞれのピーリング剤を、治療を受ける人の肌質、目的や部位に合わせて使用します。浸透させる濃度、時間や回数なども変わってきます。

クリニックでのケミカルピーリングの頻度

クリニックでのケミカルピーリングでは通常、最初の施術から高濃度の薬剤を使用することはありません。

安全性も考慮して、少しずつ角質をはがしながらきれいにしていくので、毛穴の黒ずみを解消するには間隔を空けて何回か施術を受ける必要があります。

ケミカルピーリングは、使う薬剤によって回数や間隔が変わってきます。グリコール酸は月2回、乳酸は2~3週間に1回、サリチル酸マクロゴールピーリングでは月1回が目安です。

中でも、毛穴の黒ずみに効果があるのはグリコール酸での施術になります。グリコール酸は分子量が小さいので、肌の内部にある真皮層にまで浸透し、コラーゲンやエラスチンの生成を促進するのです。

2週間に1回くらいを目安にして、トータルで5~6回施術をすることで少しずつ毛穴の黒ずみが改善されていきます。1回あたりの施術時間は通常30分程度でしょう。

自宅で行うケミカルピーリングのポイント


市販されているケミカルピーリング剤を使えば、自宅でも行えます。注意点などをよく理解した上で、手軽にピーリングケアを行い、くすみやごわつきをなくして、明るい肌になりましょう。

AHAが含まれた石けんやジェルが手に入りやすいでしょう。比較的刺激が弱いものであるので、初心者が自宅で使うのに適しているといえます。

ケミカルピーリングは肌にのせ角質を溶かすものなので、あまり頻繁に行うのは避けましょう。市販の物はマイルドになっているとはいえ、やりすぎると肌にダメージを与えてしまいます。

多くても週に1回程度の頻度で、日数の間隔を空けて行いましょう。

また、はじめて使用する際には、必ずパッチテストを行いまます。腕の内側など、皮膚がやわらかくて目立たない部分に塗って5分程度待ちます。もし、赤みや肌荒れ、痛みがあったりする場合には使用するのをやめましょう。

実際に顔などで使用している時も、そういった刺激が強い場合にはすぐに中止してください。

ピーリングを行った後は、肌が非常に薄く敏感になっています。終了後は優しく保湿ケアをするようにしましょう。

一方で、有効成分が浸透しやすい状態ともいます。ビタミンC誘導体、セラミド、プラセンタなどの成分が入った化粧水や美容液で、しっかりと保湿しましょう。その後は乳液やクリームで、油分を補ってください。

ケミカルピーリングの毛穴への効果

ケミカルピーリングには皮脂の分泌を抑える効果もあります。

皮脂が多く分泌され続けると、毛穴が開いたままの状態になるため、メイクや汚れなどが入りやすくなってしまい、毛穴が詰まる原因になります。

この詰まった皮脂が酸化すると毛穴が黒ずんでしまう…という悪循環におちいってしまいますが、ケミカルピーリングで皮脂を抑えることで改善につながるでしょう。

さらに、毛穴の黒ずみの原因は角栓だけが原因だと思いこみ、毎日のスキンケアでごしごし顔を洗ったり毛穴パックをしたりしていませんか?

でも、こうしたスキンケアの刺激で肌が防衛反応を起こし、メラニンが生成されてしまうことで色素沈着を起こすこともあります。色素沈着した毛穴が開いたままだと、やはり黒ずんで見えます。

この毛穴の開きは、肌のハリを保っているコラーゲンが減っていくことにも原因があるのです。

肌の弾力は真皮層にあるコラーゲンやエラスチンによって保たれていますが、減少すると肌だけでなく、毛穴も重力に逆らえずにたるんでしまうので、毛穴が開いたままになってしまいます。

ケミカルピーリングを行うと、肌の奥にある真皮層にまで酸が浸透し、軽い炎症を起こした状態になります。
こうした炎症を治そうとしてコラーゲンが生成されるため、肌のハリをよみがえらせることができるのです。

そして、コラーゲン生成が促進されると、たるんでいた肌が弾力を取り戻すために毛穴も引き締まります。

ケミカルピーリングを行い、毛穴を引き締め、ターンオーバーを正常化させると、黒ずみのないツルツルできれいな毛穴になるでしょう。

ケミカルピーリングの毛穴以外への効果

ケミカルピーリングは、小ジワの改善にも効果が期待できます。シワには大きく2種類があり、深いタイプのものと浅いタイプがあります。

深いタイプのシワをすべて消すのは困難ですが、乾燥が原因で目元や口元に出る小ジワは、ケミカルピーリングが有効です。

ケミカルピーリングでターンオーバーを正常化することで、肌の再生が促されるので、何度かピーリングを繰り返せば小ジワのある表皮が取り除かれ、美しい肌を取り戻すことにつながるのです。

また、ニキビの予防にも効果があります。ケミカルピーリングによって、毛穴に汚れがたまるのを防ぎ、ニキビ予防をすることができます。できてしまったニキビの跡を薄くする効果もあるのです。

さらに、肌のキメを整える効果もあります。28~45日サイクルで生まれ変わるターンオーバーが乱れると、古い角質が残り表皮が分厚くなってしまうのです。

ケミカルピーリングで古い角質をはがして、新しい肌の生成を助けることで、肌のキメも整えられ若返りも期待できます。

ケミカルピーリングの注意点

ケミカルピーリングは薬剤を肌に直接置いて、古い角質に働きかけるので、場合によっては刺激が強く感じる場合もあります。また、肌を傷める場合もあるので、行う前と後には注意が必要です。

クリニックで施術を受けた場合は、医師の指示に従うようにしましょう。

1.施術する箇所にすり傷や切り傷がないこと
美容クリニックで施術を受ける場合は、その都度、医師の診察を受け確認できますが、自宅で行う場合は、自分で傷がないかよく観察しましょう。

施術後も肌が弱くなっているため、傷など作らないように注意してください。

2.施術後、数日は肌が乾燥しやすいので、保湿ケアを十分にする
薬剤を肌にのせて、古い角質を溶かすということを行っています。直後は肌が薄くなっており、非常に敏感な状態です。乾燥しやすくもなっているので、保湿ケアをしっかりしましょう。

3.日焼けをしない
ケミカルピーリングをしている期間は、日焼けをしないようにしましょう。弱くなっている肌に紫外線は禁物です。日傘や日焼け止めなどしっかり対策をしてください。

以上を心掛けて、ケミカルピーリングを取り入れ、キレイな肌を作っていきましょう。

(まとめ)ピリピリするケミカルピーリングで、毛穴がきれいになる

1.ケミカルピーリングは肌の表面に薬剤を塗って古い角質を落とす治療法のこと
2.目立つ毛穴や小ジワ、ニキビ跡を解消し、肌のキメを整えるなどの効果がある治療法
3.市販のピーリング剤でセルフピーリングもできる

クリニックでのケミカルピーリングの際に肌がピリピリするのは、薬剤が肌に浸透しているためで、とくに問題はありません。

ただし、セルフピーリングでピリピリと刺激を感じたら、肌への刺激が強すぎる可能性もあるので、使用を中止するか、間隔を空けて回数を減らすようにしましょう。

適切な方法でケミカルピーリングを行えば、キレイなツルツルの肌を手に入れることができます。