毛穴汚れの正体「角栓」は、大部分がタンパク質からなる角質と皮脂です。


洗顔したあとでも小鼻の周りにぶつぶつとしたものが残っていたり、頬のざらつきなどが気になったりしたことはありませんか。そのぶつぶつ、ざらつきの正体は洗顔で取り切れなかった毛穴に詰まった汚れです。

「きれいに洗顔したはずなのになぜだろう」と疑問に思いませんか。
実は、洗顔だけでは毛穴の中に詰まった汚れは落としきれていないのです。

この毛穴に詰まった汚れは何なのかというと、はがれ落ちた肌の角質が皮脂、メイクの汚れ、空気中のホコリなどと混ざりあってできたものです。これを「角栓」といいます。

角栓の成分は、皮脂は約30%で、残りの大部分が「タンパク質」でできたものといわれています。

ですから角栓を除去する方法としては「タンパク質」と「皮脂」、両方にアプローチする必要があるのです。

丁寧にケアをしているつもりでも、皮脂汚れにばかり対処しているのであれば、毛穴の汚れはキレイにはなりません。

根本に戻り、角栓の大部分を占める、古い角質を残さないことに注目したいと思います。
今回は古い角質を取り除き、角栓ができるのを防ぐ古い角質をきれいに除去する方法とそのポイントを紹介します。

毛穴の角栓対策には、古い角質を除去するケアをします。


柔らかでつるつるとした美肌を作るにはどうしたらよいのでしょうか。

私たちの皮膚は基底層という表皮の一番奥にあるところで新しい細胞をつくり、それが上へと押し上げられて、肌の表面に出ています。

時間が経つと垢や古い角質となってはがれ落ち、新しい細胞へと入れ替わるのです。これが肌の「ターンオーバー」という新陳代謝の仕組みです。

このターンオーバーのサイクルは年齢や肌のコンディションによって個人差があります。ターンオーバーが乱れることで古い皮膚の細胞が蓄積してしまうことで起きる問題が3つあります。

1.皮膚がざらざらしてくすみ、乾燥しているように見えるのです。

2.古い角質が肌表面に残っていると、肌が硬くなり美容成分が肌に浸透しにくくなります。

3.古い角質と過剰な皮脂により毛穴が詰まり、吹き出物や肌トラブルの原因となるでしょう。

どんな方法で角質を除去すればいいのかなど、正しい方法をご紹介したいと思います。

正しい角質除去方法とそのポイント

古い角質を除去するべき理由の1つに「角質肥厚」と呼ばれる、美肌の敵があります。文字どおり、角質が肥厚してしまうことです。

角質肥厚の原因は「ターンオーバーの乱れ」もありますが、乾燥や紫外線、摩擦などの刺激もあります。
肌が刺激を受けると守ろうと水分の蒸発を防ぐため、角質をためることで肌を厚くして保護しようとするのです。

角質肥厚によって起こる肌トラブルとは?

1.毛穴のトラブル
角質が厚くなると毛穴の溝が深まります。
そのままにしておくと、汚れや皮脂が詰まって角栓となったり、酸化して黒ずみの原因になったりします。

気がつかないうちに深刻なトラブルになっていることもあるので注意が必要です。

2.シミ
普段は、紫外線を浴びてもメラニン色素を排出、細胞を再生して元のキレイな肌に生まれ変わります。

しかし、厚くなった角質をそのままにしておくと、肌の細胞が再生するサイクルが乱れてしまうのです。
色素沈着が起こり、メラニン色素が排出できなくなってしまいます。これがシミの原因です。

3.大人ニキビ
角質肥厚になると、毛穴を角質がふさいでしまいます。
すると分泌された皮脂が毛穴の中にたまってしまうのです。
毛穴に皮脂がたまると細菌が増え、炎症を起こしてニキビとなるのです。

4.インナードライ
角質肥厚は古い角質が厚く重なっている状態なので、化粧品の美容成分が肌に浸透しにくくなります。
より乾燥し、肌にうるおいがないことを補おうとして、皮脂が過剰に分泌されている状態のことを「インナードライ」といいます。

肌の奥が乾燥しているので、肌は余計に水分を逃さないように角質を厚くしようと、角質肥厚になるのです。悪循環ですね。せっかく高い化粧品を使っても効果が半減!なんてことになってしまうのです。

古い角質や角栓をムリやりはがしてはいけない?

とくに肌トラブルがなく、すこやかな肌ならば、ムリに古い角質や角栓を取る必要はありません。

角質には「外部からの異物や細菌などの侵入を守る」という働きがあるので、ムリにはがそうとすると、もともと肌に備わっているバリア機能まで低下させてしまう可能性があります。

また、ムリに角質を除去しようとして、本来必要な水分や油分まで一緒に取り除いてしまうと、皮膚がより過剰に皮脂を生み出そうとして、角栓が悪化してしまうことがあります。

古い角質をなくして、肌の透明感をアップする

1.酵素洗顔
洗顔しながら古い角質をやさしく除去する方法です。たまってしまった角質や角栓は、普通の洗顔料ですべて落とすことはできません。

一般的な洗顔料に含まれる界面活性剤は皮脂への対策はできても、タンパク質を分解することはできません。

そこで、タンパク質分解酵素が入った洗顔料を使いましょう。古い角質をゆるやかに分解し、くすみやざらつきをすっきりと取り除きます。

酵素洗顔はパパイヤに含まれる天然パパイン配合の酵素洗顔がおすすめです。天然パパインは、不要な角質や角栓に効果を発揮します。

2.拭き取りタイプの化粧水や美容液
洗顔後の肌を、ふき取り用美容液でさっとひとふきすることで、簡単になめらかな透明感のある肌にします。

3.ピーリング効果のある洗顔料
古い角質を除去して、肌の機能を促進させるピーリング効果に優れた「AHA(アルファフィドロキシ酸)」や汚れを吸着する力をもつ「炭」が配合された洗顔料を使って洗顔しましょう。

どちらも古い角質や角栓をすっきり落としてざらつきをなくし、肌に必要な水分は残して、しっとりなめらかに洗い上げてくれます。

4.クレイマスク
皮脂や古い角質などの汚れを吸着する作用がある泥(クレイ)です。
古い角質を取り除くことで、肌のくすみがなくなり、透明感がアップしますよ。

クレイマスクの泥はさまざまな地域で採取され、ミネラルを多く含む粉状の粘土でできたものです。シリカやマグネシウム、鉄分、カリウム、ナトリウムなどミネラルを豊富に含んでいます。

角質ケアお手入れの順番は?


いつもの洗顔に角質除去、美容液などのトリートメント、その後に保湿の順で行ってください。

ケアしたあとはお肌が敏感になっており、その後メイクをすると刺激を受けてしまうこともあるので、夜のお手入れがおすすめです。

ここで紹介した以外にもさまざまな角質除去できるスキンケア商品があります。
自宅で使える便利なものを探してみてください。

ケアを行う頻度は?

とくに頻度を決めず、気になったときに1度お手入れすることをおすすめします。

なぜなら、週1回とか、2回とか決めてしまうと、そればかりに気を取られ、お手入れをしすぎてしまう可能性があるからです。

ですから、
・気になったときにお手入れをする。連続してケアしない
・肌が敏感になっていると感じるときはお手入れを休む
を意識してケアしてください。

角質ケアを行うと、古い皮膚が除去されて、肌の細胞の再生が促進されます。
顔のくすみが取れて明るくなり、ざらつきもなくなってくるので見た目もつるつるになりますよ。

保湿ケアで肌にうるおいを与える

古い角質をはがしたあとの肌は非常にデリケートになっています。角質ケアをしたあとは、必ず保湿をしてください。
乾燥は角質肥厚の原因でもあります。徹底するようにしましょう。

また、ブースター(導入化粧水・導入美容液)の使用もおすすめです。

角質肥厚の肌はごわごわで化粧水などが浸透しにくくなっている状態です。
ブースターで角質を柔らかくして、美容成分をより効果的に肌にしみこませましょう。

紫外線ケアをする

紫外線は毛穴だけでなく、あらゆる肌トラブルの原因となります。
紫外線を浴びると活性酸素が発生して、細胞にダメージを与えます。

すると肌の老化が進んでしまうのです。その結果、肌が乾燥し、角質肥厚になってしまうのです。一年中、紫外線対策を怠らないようにしましょう。

肌への摩擦・刺激を避ける

肌への強い刺激は禁物です。

洗顔後にタオルでゴシゴシこすったり、化粧水をつけるとき、コットンで強く顔をこすったりしていませんか。
肌への強い刺激は角質肥厚だけでなく、色素沈着の原因にもなります。

毎日なにげなく行っていることが原因ということもあるので、いつもの習慣を見直してみましょう。

角質ケアで見落としがちなポイント

角質を気にし過ぎて、間違ったケアをしてしまう場合があります。
間違ったスキンケアによって、自らの肌のバリア機能を傷つけてしまい、乾燥などを招いている場合があります。

洗顔料でゴシゴシこすることや、1日に何度も顔を洗うことはNGです。
また、洗い流すときに熱いお湯を使っていませんか。必要以上に肌のうるおいを洗い流してしまうので、やめましょう。

一生懸命ケアしようとして、ついつい、力が入りすぎてしまっていることもあります。そうすると、知らない間に自分で自分の肌を傷つけてしまっているのです。くれぐれもやり過ぎは注意しましょう。

また、角質ケアのアイテムは1つに絞りましょう。
たとえば、スクラブ入りの洗顔料で洗ったあとに、ピーリング効果の化粧水を使うのはNGです。
酵素洗顔のあとにクレイマスク、というのも避けましょう。

敏感肌や乾燥肌の人は、拭き取りタイプの化粧水の使用頻度を少なめにしましょう。
肌に刺激を与える「アルコール」が入っているものがほとんどなので、使う時はやさしく肌をなでるようにしてください。

(まとめ)毛穴汚れを防ぐため、古い角質とタンパク質分解でアプローチ

1.古い角質をためないようにケアをする
2.角質をオフしたあとは保湿をしっかりする
3.角質ケアは1つのアイテムにしぼって使用

肌のざらつきやぶつぶつがあったり、肌がくすんで見えたりすることが気になっていても、これが毛穴の汚れや角栓、さらに角質がたまることが原因ということを知らないという方も多いと思います。

以上の3つのポイントは、角質トラブルに限らず、メイクのノリが悪かったり、くすみを感じたりしている方にもおすすめです。

美肌をキープするためにどれも不可欠なことばかり。ぜひ実践し、早めにケアすることで、肌トラブルのない健やかな美肌を手に入れましょう。