毛穴の大きさは遺伝の影響もありますが、毛穴汚れの改善策があります。


まず結論からいってしまうと、毛穴の大きさは遺伝するのです。

というのも、男性ホルモンが多く分泌する体質の人は、皮脂腺が発達しやすくて脂性肌になりやすいと言われています。

ですから、遺伝により男性ホルモンの分泌量が多いと、皮脂腺が発達し、出口である毛穴も大きくなってしまうのです。

でも、遺伝の影響で毛穴が大きめであるという自分の肌質を理解した上で、適切なケアをきちんと行うことで、毛穴の汚れが気にならない美しい肌を目指すことは可能でしょう。

そのような毛穴ケアが可能なのは、詰まり毛穴タイプとたるみ毛穴タイプの人です。

詰まり毛穴タイプは、古い角質と皮脂が固まって毛穴の中に詰まってしまったものです。角栓と呼ばれています。

たるみ毛穴タイプは、加齢により肌が全体にたるんだところ、毛穴もつられるように垂れ下がってしまったタイプです。鼻の横や頬に広がり、縦長のしずく型をしています。

この2つの毛穴で悩んでいる人は、遺伝だから仕方がないと諦めないで、日々のケアを怠らないように続けることが大切です。

大きな毛穴は汚れがたまりやすく、毛穴の黒ずみを引き起こします


遺伝以外にも、毛穴を大きくしてしまう原因があります。

そのひとつが、肌の乾燥によるものです。
乾燥すると毛穴の入り口が広がります。また、乾燥によりターンオーバーが乱れて古い角質がはがれ落ちずに残ってしまいます。

古い角質が毛穴周辺にたまることで、さらに毛穴の入り口が大きく見える原因になるのです。また、Tゾーンの過剰な皮脂の分泌も毛穴を大きくする原因の一つです。

きちんと汚れが落としきれていない場合や肌の乾燥などが原因による皮脂の過剰分泌も、やがて毛穴の詰まりを引き起こします。

さらに、年齢を重ねて起こる、肌のたるみも毛穴の開きにつながっています。肌の表面より奥にある、真皮のコラーゲンやエラスチンの生成が不足すると、肌がたるんでくるのです。するとつられて毛穴もたるみ伸びてしまうからです。

このように広がった毛穴には汚れがたまりやすくなります。

詰まり毛穴タイプの改善策① <正しい基本の洗顔方法>

毛穴の詰まりは角栓の詰まりが原因です。

角栓の元である古い角質や余分な皮脂、メイクの汚れなどをしっかり落とすことが大切です。正しいクレンジングと洗顔の基本的な方法を、もう一度見直してみましょう。

1.クレンジングや洗顔の前に必ず手を洗いましょう。
汚れた手ではクレンジング料や洗顔料の泡立ちが悪くなり、役割が果たせなくなります。さらに、雑菌が顔に広がって肌トラブルの原因にもなってしまいます。

2.クレンジング料や洗顔料は使用量をしっかり守りましょう。
使う量が少ないと肌をゴシゴシ擦ってしまったり、汚れが落としきれなかったりすることがあります。

また、使用量が多すぎると、肌荒れや流し残しの心配もあります。

3.なじませるときには、ゴシゴシ擦るのはNGです。
肌に負担をかけることになる上、乾燥を引き起こしてしまい、肌トラブルの原因となります。

角質層は0.02mmくらいの厚みで繊細なので、優しくなでるように洗うことを意識しましょう。

4.すすぐときは、触った時にぬるいと感じるくらいのぬるま湯がベストです。
熱すぎるお湯は肌に必要な水分や油分も流してしまうため、肌の乾燥の原因になることもあります。

詰まり毛穴タイプの改善策② <蒸しタオル洗顔の方法>

詰まり毛穴を改善するためには、蒸しタオルを取り入れてた洗顔を週に1~2回程度行うといいでしょう。

クレンジングの後に蒸しタオルを顔にあて、肌を柔らかくすることで、古い角質や余分な皮脂が落ちやすくなります。

1.小さめのタオルを水で濡らし、水滴が垂れないくらいに絞りましょう。
ラップに包む、耐熱皿に載せるなどして電子レンジで温めます。
最初は短い時間で確認しながら温めましょう。

2.電子レンジからタオルを取り出したら、腕の内側にあてて気持ちいいと感じるくらいの適温まで冷まします。熱すぎるとやけどをするので注意が必要です。

3タオルを毛穴の詰まりが気になる箇所に優しくあて、2~3分くらい置きます。

4.蒸しタオルをあてた後、通常の洗顔を丁寧に行って完了です。週末など時間があるときに試してみましょう。

詰まり毛穴タイプの改善策③ <正しい保湿の方法>

毛穴の詰まりを防ぐためには、しっかり保湿をして乾燥を防ぐことが大切です。

肌が乾燥すると、残った水分を守るために皮脂が過剰に分泌され、毛穴に角栓が詰まりやすくなるからです。

美容液は、セラミド、プロテオグリカン、ヒアルロン酸、エラスチン、コラーゲン、グリセリン、アミノ酸といった美容成分が配合されているものを選びましょう。

とくに、セラミドは肌の保湿効果が高い成分です。中でも、保湿効果がもっとも高いのがヒト型セラミドと呼ばれる成分で、セラミド2、セラミド3、セラミド6と表示されています。

また、アミノ酸なども高い保湿効果があるといわれています。

保湿の正しい手順は以下の通りです。

1.洗顔後は皮脂の量が減っているため、乾燥しやすい状態になっています。この状態で肌に水分を残したままにしておくと、肌に元からあった水分も一緒に蒸発してしまいます。

ですから、洗顔後は速やかに清潔なタオルで優しく水分を拭き取るようにしましょう。

2.水分を拭いたら、すぐに化粧水をつけましょう。そして油分のある乳液やクリームをつけます。乳液やクリームは、皮脂に近い成分のスクワランやホホバ油、オリーブ油などが最適です。

3.美容液は乾燥が気になるときに、化粧水の後に使うと効果的です。美容液にも油分の他に豊富な保湿成分も含まれています。保湿効果アップには、セラミドを配合した美容液を選びましょう。

たるみ毛穴対策① <ストレッチ>


肌の土台になっているのは表情筋。この表情筋を鍛えるためのストレッチは、肌のたるみの改善につながります。毎日続けて、表情筋のしなやかな弾力を取り戻しましょう。

1.口をしっかり開けて「あ」の形を作ります。声を出す必要はありません。

2.3秒以上キープしたら、同様に「い」「う」「え」「お」も順番に行います。とくに、「い」と「え」は口を横に引かず頬を引き上げます。これを、1回3セット行いましょう。

他にも、食事の際はよく噛んで食べる、会話の際は表情豊かにするなど、生活の中で意識することもたるみ予防につながります。

たるみ毛穴対策② <マッサージ>

たるみ毛穴の改善のために、美容液やクリームをつける際に、ただ塗るだけでなくマッサージを追加しましょう。

1.親指以外の4本の指を揃えます。これを人差し指の側面がほうれい線の上にくるようにあてます。親指はあごの下に添わせてください。

2.人差し指をゆっくり外側に滑らせて、最後は耳の前で引き上げるのを3回繰り返します。肌が引き上がりリンパの流れもスムーズになるので、むくみも解消できるでしょう。

たるみ毛穴対策③ <上質な睡眠>

質の良い睡眠のためには、生活習慣の中で見直しておくべきポイントがいくつかあります。

1.起きる時間は毎日同じにして、朝日をしっかり浴びること。これにより、セロトニンがきちんと分泌されるようになります。

2.寝る前の数時間は、カフェインやアルコールを控え、摂るのであれば牛乳やコラーゲン、ゼラチンを含む食材を摂りましょう。

3.寝る前に、テレビやスマートフォンの強い光を見ないようにしましょう。

4.寝る前に入浴し、手足を温めます。

5.寝る前の1時間はアロマを焚いたり、本を読んだり、ストレッチをしたりといったような、自分なりのリラックス方法を見つけましょう。

また、次の方法で寝る前に瞑想をするのも質の良い睡眠を可能にしてくれます。

1.手のひらを上に向けて仰向けになり、2分間鼻からの呼吸に注意を向けましょう。

2.次に、1分間ずつ、頭・首から肩・背中から腰・胸や腹部の順に注意を向けましょう。

3.すべて終わったら、2分間全身に注意を向けます。

4.最後に、再び2分間鼻からの呼吸に注意を向けて終了です。

さらに、食事でも良質な睡眠を促してくれる効果が期待できます。それは、幸せホルモンであるセロトニンの分泌を助けるトリプトファンを含む食品を摂取することです。

その食品とは、豆類や魚介類、ナッツなどの種実類です。積極的に摂るようにすれば、トリプトファンから合成されたメラトニンがノンレム睡眠・レム睡眠という睡眠の波をしっかり作り、質の良い睡眠につながります。

毛穴汚れのNGケアとは

毛穴に詰まった汚れや角栓をきれいにしたいからといって、ピンセットや爪などを使ってムリやり取るのは控えましょう。

ムリに取ろうとすることで肌が傷つき、さまざまな肌トラブルの原因になってしまうかもしれません。どうしても取りたいときは、皮膚科や美容外科クリニックなどで相談をして、専門家の手に委ねるようにしましょう。

また、冷水で冷やして引き締めようとするのも逆効果です。冷やしても、立毛筋が収縮して鳥肌が立つだけで、毛穴が小さくなることはありません。温度差で赤ら顔になってしまうこともあるので、避けた方がいいでしょう。

それから、オイルクレンジングでこするのもおすすめできません。毛穴の奥の汚れは取れませんし、必要な皮脂や水分が奪われて乾燥してしまいます。

また、市販の毛穴パックのやり過ぎも注意が必要です。毛穴パックを使うときは、使用方法をきちんと守った上で行うようにしましょう。

さらに、肌を強くこすったり刺激を与えたりすると肌に負担がかかってしまい、これも肌トラブルの原因になります。スキンケアのときに触れる場合は、なるべく優しく触れましょう。

(まとめ)目立つ毛穴が遺伝だとあきらめないで!汚れのタイプにあわせたケアがある

1.生まれつき毛穴が大きくても、詰まり毛穴とたるみ毛穴はケアで改善できる
2.詰まり毛穴は、基本に忠実な洗顔や蒸しタオル洗顔、保湿でキレイな毛穴になる
3.たるみ毛穴は、マッサージやストレッチ、良質な睡眠などで解消できる

毛穴の大きさは、皮脂腺の活動量によるのですが、これは遺伝による男性ホルモンの分泌量に左右されています。
しかし、詰まり毛穴やたるみ毛穴といったタイプであれば、ケアを続けることで改善できます。

自分のタイプを見極めて適切なケアを続けて、キレイな肌を目指しましょう。