毛穴の開きの原因のひとつに、水分不足による肌の乾燥が挙げられます


毛穴は、皮脂が分泌される出口の役割を持っています。皮脂腺を通って出口から出た皮脂は皮膚表面に流れます。
この皮脂は、汗腺から出た汗と混ざって自然の皮脂膜(保護膜)を作るのです。

この皮脂膜は、皮膚の表面に潤いを与えるとともに、肌を守るバリア機能としての役割も担っています。
洗顔直後に肌がつっぱっていると感じても、時間が経つと潤ってくるのはこの皮脂膜があるからです。

つまり乾燥でこの皮脂膜が不足してしまうと肌は潤いを失い、毛穴の開きなどのさまざまな肌トラブルを引き起こすのです。

また肌は水分の不足により乾燥すると固くなり縮んでしまうという性質もあります。
水分が足りないと角質層が厚くなり、肌表面がゴワゴワと硬くなってしまうのです。

肌が縮んでしまった結果として、毛穴が引っ張られて開いてしまい、これにより毛穴が開いてしまいます。
さらに肌が乾燥した状態が続いてくると、肌を守るために皮脂が多く分泌されるようになるのです。

そして過剰に分泌されてしまった皮脂が毛穴に詰まることで、毛穴が開いてしまうという悪循環に陥ります。

毛穴の開きを目立たなくするために乾燥対策は必須


毛穴の数は遺伝によるものです。
ケアにより、毛穴の数を減らしたり、なくしたりすることは不可能ですが、肌に潤いを補えば目立たなくすることができます。

肌の表面には、皮丘と皮溝という、いわゆる肌のキメをつくる部分があります。
皮丘はふっくらとせり出してハリを作る部分、皮溝はへこんだ溝の部分です。

肌が潤うと、皮丘に水分が充分含まれてふっくらとしてキメが細かく、皮溝の幅が狭くなります。
そのため肌の質感はなめらかで毛穴も目立ちにくくなっています。

一方、乾燥した肌は、皮丘がしぼんで皮溝の幅も広がってしまうため、キメが粗く見え、デコボコしていて毛穴が目立つ肌になってしまうのです。

ですから毛穴の開きを解消するためには、肌に十分な水分を補うことが必要不可欠なのです。
そこで肌の乾燥を改善する7つの方法をご紹介します。

乾燥による毛穴の開きの改善方法(1)

まず1つめの対策は、洗浄力が強すぎる洗顔料やクレンジングを使わないことです。

肌が乾燥してしまう原因のひとつは、石油系の界面活性剤が大量に含まれたクレンジング剤の強い洗浄力にあります。

強い洗浄力のクレンジング剤を使うことで、肌に必要な潤い成分も奪ってしまうのです。
そして濃いメイクをオフすることができる、オイルクレンジングを使っている人も要注意です。

オイルクレンジングの成分は顔に残りやすいため、洗顔後の保湿のために化粧水をつけてもその効果が充分発揮されないこともあります。
化粧水が十分に浸透しないと、これが肌の乾燥を促進してしまいます。

ですからアイメイクなどのポイントメイクは専用のリムーバーで落として、その他は石油系の界面活性剤を使っていないクリームタイプや乳液タイプのクレンジング剤を選ぶようにするといいでしょう。

毛穴の開きが気になるあまり、皮脂をしっかり落としてくれる強い洗浄力のクレンジング剤を選ぶのは逆効果になるということを覚えておきましょう。

肌質によって合う人と合わない人がいますが、朝の洗顔をぬるま湯のみでの洗顔に切り替えてみるのもいいでしょう。

ぬるま湯だけでは汚れが落ちた気がしなくてベタベタが気になってしまうという場合は、Tゾーンのみ少量の洗顔料で洗い、あとはぬるま湯で洗うというように使い分けるのもおすすめです。

洗顔をする際は、洗顔料をしっかり泡立ててTゾーンから泡をのせ、短時間で転がすように洗うのがポイントです。
すすぎはぬるま湯できちんと流しましょう。

乾燥による毛穴の開きの改善方法(2)

2つめは、ビタミンAを食事の中で積極的に摂取することです。
食物油抜きダイエットなどをすると、肌の角質を生成するビタミンAが欠乏してしまい、角質が厚くなって肌の乾燥を招きます。

食物油の中でもビタミンAが含まれるゴマ油やオリーブオイルは積極的に使うようにしましょう。
また卵の黄身やニンジン・ホウレンソウ・ブロッコリー・トマトなどにもビタミンAは豊富に含まれています。

レシピを工夫してできるだけ頻度が多く食卓に登場するようにして、難しいところはサプリメントなども併用しながら、日常の食生活でしっかり摂るように心掛けてください。

乾燥による毛穴の開きの改善方法(3)

そして3つめは冷え対策です。身体が冷えることも肌の乾燥と関係があるのです。
内臓が冷えてしまうと、血液の循環が悪くなって代謝が下がります。
これによって肌が乾燥してしまうのです。

さらに体を温めるために熱めのお風呂に入ることも、皮脂を取り過ぎにつながります。
対策としては、代わりに普段から腹巻き、レッグウォーマー、靴下やカイロなどで冷やさない習慣をつけることです。

熱いお風呂で一気に温めるのではなく、適温でゆっくり半身浴をして芯から温めるようにするといいでしょう。
冷えを改善することは健康にもつながります。

乾燥による毛穴の開きの改善方法(4)

4つめは、注目の保湿成分であるセラミドを補うことです。
肌の乾燥を改善するスキンケアには油分が必要だと思いがちですが、油分の保水力は2%ほどしかありません。

本当に必要なのは、肌の組織そのものの保水力を向上させてくれるセラミドという成分です。
細胞間で肌細胞を水分によってつなげることで、肌のバリア機能を整えて潤いをもたらすという重要な役割を持っています。

バリア機能が整うことで、紫外線などの外的刺激から守られるとともに肌が水分で満たされてふっくらキメが細かい肌に生まれ変わります。
ただセラミドは加齢とともに減少しやすくなるのです。

肌が本来持っているセラミドの量が元々少ない人もいるので、基礎化粧品はこのセラミドを配合したものを選び、しっかり保湿を行うことが潤いのある美肌を手に入れる近道です。

またインナードライ肌の人は、脂性肌にも見えることもあり、自分は脂性肌だと思い込んでさらに皮脂を取り除こうとしてしまいます。
そうならないように、きちんとした保湿を心がけてください。

肌の保湿力をアップするために、セラミドの他にもスフィンゴ脂質・ステアリン酸コレステロール・大豆レシチン・ヒアルロン酸・コラーゲン・エラスチン・ヘパリン類似物質なども保湿効果の高い成分です。

基礎化粧品選びの際に参考にしてみてください。

乾燥による毛穴の開きの改善方法(5)


5つめは、ホットタオルを使ってスキンケアの浸透力が高い肌作りをすることです。
どんなに保湿効果の高い基礎化粧品を使っても、肌にしっかり浸透しなければ効果が発揮されることはありません。

そこで、フェイスタオルをぬらして電子レンジで30秒~1分くらい温めたものを肌に載せる、ホットタオルを洗顔後に試してみてください。

ホットタオルを乗せると肌が柔らかくなって、基礎化粧品の浸透力が格段に変わります。

乾燥による毛穴の開きの改善方法(6)

6つめは美容オイルを使った毛穴ケアです。
保湿には水分を補うことが必要というのは鉄則ですが、年齢を重ねた肌には皮脂が不足していることも多いものです。

皮脂が不足してしまうと、肌を守るための皮脂膜が生成されないためバリア機能が失われます。
その結果、せっかく補った水分を保持することができずに乾燥を招いてしまうのです。

ここに美容オイルをプラスすることで、不足した皮脂を補う役割を果たせます。
靴磨きをするとツヤツヤとした潤いがよみがえるように、オイルをプラスしてケアした肌にはツヤが戻ってきます。

ケアの最後に塗ってフタをする他、マッサージに使うのもおすすめです。

乾燥による毛穴の開きの改善方法(7)

最後は、ストレッチで身体を動かして乾燥を防ぐことです。

なぜ運動が乾燥対策につながるのか不思議に思うかもしれませんが、これは3つめでご紹介した冷えと同じ理由となります。

運動不足や長時間同じ姿勢でいることにより、血液循環が悪くなるため代謝が低下して乾燥につながるからです。

仕事中でも、こまめに伸びをしたりストレッチをしたりするなど、簡単な動きで適度に動くだけでも効果が期待できます。気づいたときに行うようにしましょう。

乾燥につながるNG習慣とは

洗い過ぎが良くないとはいえ、汚れをそのままにしておくのは毛穴のためにも衛生的にもよくありません。
汗や皮脂・ホコリなどの汚れをしっかり落とすためには、刺激が弱く洗浄力が高い洗顔料を使うことが大切です。

洗顔は、使用量を守って、よく泡立ててからこすらず洗い、ぬるま湯で丁寧にすすぐようにしましょう。
熱いお湯ですすぐのは肌の水分を蒸発させてしまうのでNGです。

また洗顔後に水分が少し肌の表面に残っていた方が保湿になるのではと思ってしまうかもしれませんが、これも誤解です。

こすらないように、しっかり拭くことが大切となります。
汗をかいたときも同様に、優しくすぐ拭き取りましょう。

化粧品の浸透力がアップするような気がして、基礎化粧品をつけるときにはマッサージをしながら念入りにすり込んだりしてしいませんか?

でも残念ながら力を入れてすり込んだからといって浸透するわけではありません。

肌にのせればしっかり浸透していくので、くれぐれもゴシゴシこすることは避けましょう。
むしろしっかり浸透するような肌の土台づくりをすることが大切です。

(まとめ)毛穴の開きを改善するための、肌の水分対策

1.肌が乾燥すると皮脂膜が不足してバリア機能が低下し、肌トラブルを引き起こす
2.乾燥対策を行えば、毛穴の数は変わらずとも開きが目立たなくなる
3.日々の心掛けや簡単な対策で、肌の乾燥は改善できる

乾燥肌対策というと、とにかく化粧水をたくさんつけて、肌に水分がある状態を作り出せばいいのだと単純に解釈してしまいがちです。
しかし乾燥肌を招いてしまった要因はさまざまなので、対策もいろいろあります。

もちろん化粧水や美容液を補うことも必要ですが、それ以外の対策にも目を向けて、根本的な改善を目指し健康的な肌を手に入れましょう。